一味違うスズキのキャッチコピー&ネーミングセンスの歴史

WAY OF LIFE

普通バイクの車名といえば【アルファベット+排気量】または【英単語】などが基本ですが、スズキは記号でも英単語でもなくちょっと変わった名前を付けることが多いです。

それらを年号にそって少しご紹介したいと思います。

「ただアルファベットや数字を付けるだけじゃツマラナイ」
パワーフリー号 -Since1952-

パワーフリー号

当時まだせいぜい2~3文字程度か、社名を加えるのが主流だった時代に

「ただの原付じゃない。パワーが凄いんだ!」

という事を訴える為に第一号ながら社名そっちのけでこの名前に。全てはここから始まりました。

「どこでも好評!」
コレダシリーズ -Since1965-

コレダシリーズ

車名の由来は読んで字のごとく

「コレだ!!」

という意気込みから。

「どこでも好評!」ってどういう意味だろう。

「地球に乗るならバンバン」
VanVanシリーズ -Since1972-

バンバン

車名の由来はこれまた読んで字のごとく

「バンバン走って欲しいから」→「ヴァンヴァン」→「VANVAN」

マシン解説もまた非常に面白いので是非ご一読を。

「Space Invader(宇宙からの侵略者)」
KATANAシリーズ -Since1980-

KATANA

カタナを知る人でもこのキャッチコピーを覚えている人は少ないでしょう。
検索しても大流行したゲームのスペースインベーダー(Space Invaders)しかヒットしません。何でこんなキャッチにしたのか・・・

更にロゴが「KATANA(刀)」なのに「刃」とか書いてたもんだから「刃(カタナ)」と間違って覚えてしまった子供が続出しました。

「蘭、咲きました」「薔薇、恋いし…」
蘭・薔薇 -Since1983-

蘭・薔薇

当時スクーターのメインターゲットであった女性に売るにはどうすればいいか考えた結果、花の名前になった。

ストレート過ぎる。

「SUPER CHAMPION」
RGガンマシリーズ -Since1983-

RG250Γ

RGの略はRacer of GRAND PRIX。
そしてγはギリシャ語でRG→RGA→RGBの次に”RGC”でなくギリシア文字の3番目でありギリシア語で「栄光」を意味する「ゲライロ」の頭文字のΓから。

凝り過ぎてて説明されても分かりません。

「通勤快速」
Addressシリーズ -Since1987-

アドレスV125

Addressとはadd(加える)dress(ドレス)「メットインスペースに衣類を積めますよ」という意味とAddress(住所)を掛けて。(デビュー当時メットインは珍しかった)

スズキにしては珍しく上手い造語で、その甲斐あってか看板車種になるまでに成長した。

「通勤快速」というキャッチコピーも近年になり「通勤特急」へと昇格。

「通称:ドジェベル」
DJEBELシリーズ  -Since1992-

ドジャベル

山脈や丘といった意味を持つ造語。語源はアラビア語のJABAL:ジャバルから。

※正しい(スズキ公式の)読み方は「ジェベル」です

「The Ultimate Predator(究極の捕食者)」
GSX1300R HAYABUSA  -Since1999-

隼

デビュー当時は

「エッ?漢字?ダサっ!!」とか「何この気持ち悪いバイク!」とかいう声が圧倒的でした。

今では信じられない話です。

「走れ、国産。¥59,800。」
choinori  -Since2003-

チョイノリ

コストパフォマンスに優れるスズキがコスパを突き詰めて出来上がった最安の国産原付き。
車名もコンセプトである「ちょい乗り」そのまま。キャッチのフォントが何とも哀愁漂う。

「A CONCEPT BECOMES REALITY」
B-KING  -Since2007-

ビーキング

「(反響の大きかった)コンセプトモデルのままだ!ドヤ!!」

結果は皆さんご存知の通りです。

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