2023年度401cc~販売台数TOP10 ※二輪車新聞推定値

第十位
GSX-S1000/GT/KATANA(-Since2021-)
販売台数1,284台

2023GSX-S1000とKATANA

第九位
HAYABUSA(-Since2021-)
販売台数1,344台

2023ハヤブサ

第八位
ボンネビルT20/スピードツイン1200/スラクストンRS/スクランブラー1200
販売台数1,421台

2023トライアンフ1200シリーズ

第七位
XSR900(-Since2022-)
販売台数1,440台

2023XSR900

第六位
Ninja1000SX(-Since2022-)
販売台数1,466台

2023Ninja1000SX

第五位
CB1300SF/SB(-Since2021-)
販売台数1,778台

2023CB1300

第四位
CB650R/CBR650R(-Since2023-)
販売台数2,318台


第三位
REBEL1100/DCT(-Since2021-)
販売台数3,282台

2023レブル1100

第二位
ローライダーS/ST(-Since2022-)
販売台数3,632台

2023ローライダー

第一位
Z900RS/カフェ/SE(-Since2022-)
販売台数5,605台

2023Z900RS

新車販売台数 ※小型二輪(251cc~)

銘柄2023年前年前年比%シェア%
ホンダ25,00032,75976.327.4
ヤマハ8,80010,51983.79.6
スズキ7,3007,86192.98.0
カワサキ23,00022,246103.425.2
その他27,300027,50499.329.8
合計91,400100,88990.6100.0

2023年度251~400cc販売台数TOP10 ※二輪車新聞推定値

第十位
Classic350
販売台数473台

クラシック350

第九位
Meteor350
販売台数474台

メテオ350

第八位
CB400SF/SB(-Since2017-)
販売台数644台

2018CB400SF/CB400SB

第七位
YZF-R3ABS/MT-03(-Since2022-)
販売台数935台

2023yzf-r3_mt-03

第六位
GB350/S(-Since2021-)
販売台数1,143台

gb350

第五位
CBR400R/400X(-Since2022-)
販売台数1,898台


第四位
Ninja ZX-4R SE/RR KRT(-Since2022-)
販売台数2,302台


第三位
Ninja400/Z400(-Since2022-)
販売台数2,905台

2024ninja400

第二位
ELIMINATOR/SE(-Since2023-)
販売台数4,016台

2024エリミネーター

第一位
GB350/S(-Since2023-)
販売台数5,065台

2023GB50

2023年度126~250cc販売台数TOP10 ※二輪車新聞推定値

第十位
XMAX ABS(-Since2021-)
販売台数1,480台


第九位
V-STROM250SX(-Since2023-)
販売台数1,647台

V-STROM250SX

第八位
FORZA(-Since2022-)
販売台数1,830台

フォルツァ2022

第七位
MT-25/YZF-R25(-Since2022-)
販売台数2,140台

2022yzf-r25_mt-25

第六位
CBR250RR(-Since2023-)
販売台数2,396台


第五位
CRF250L/RALLY(-Since2023-)
販売台数3,010台

CRF250L/CRF250RALLY

第四位
CL250(-Since2023-)
販売台数4,316台

2023CL250

第三位
ADV160(-Since2023-)
販売台数5,333台

2023adv160

第二位
PCX160(-Since2023-)
販売台数5,892台

2023pcx160

第一位
REBEL250/S(-Since2022-)
販売台数12,724台


新車販売台数

銘柄2023年前年前年比%シェア%
ホンダ42,40030,982136.959.0
ヤマハ10,10012,81378.814.0
スズキ9,40012,42475.713.1
カワサキ4,9008,88255.26.8
その他5,1006,19382.47.1
合計71,90071,294100.9100.0

2022年度401cc~販売台数TOP10

第十位
YZF-R7ABS
(-Since2022-) 
販売台数1380台

第九位
CB650R/CBR650R
(-Since2019-)
販売台数1536台

>>CB650/CBR650Rの系譜

第八位
スポーツスターS
(-Since2022-)
販売台数1563台

第七位
1200カスタム/ロードスター/48
(-Since2018-)
販売台数1631台

第六位
GSX-S1000/GT/KATANA
(-Since2021/2022-)
販売台数1059台

>>KATANAの系譜

>>GSX-S1000/GTの系譜

第五位
CB1100/EX/RS(-Since2017-)
販売台数1875台

>>CB1100の系譜

第四位
W800/ストリート/カフェ/メグロK3
(-Since2019-)
販売台数1971台

第三位
FLHCS/FLFBS/FXBRS/FXFBS/FXLRS/FXBBS
(-Since2021-)
販売台数2377台

第二位
レブル1100/DCT
(-Since2021-)
販売台数3627台

第一位
Z900RS/CAFE/SE/50th
(-Since2017-)
販売台数6786台

>>Z900/RSの系譜

2022年度251~400cc販売台数TOP10

第十位
400X/CBR400R
(-Since2019-)
販売台数397台

>>CBR400R/400Xの系譜

第九位
YZF-R3/MT-03
(-Since2018-)
販売台数463台

>>YZF-R3の系譜|MT-03の系譜

第八位
メテオ350
(インポートモデル)
販売台数557台

第七位
Classic350
(-Since2019-)
販売台数478台

第六位
Ninja400/Z400
(-Since2022-)
販売台数1235台

第五位
SR400
(-Since2018-)
販売台数1732台

>>SR400の系譜

第四位
400X/CBR400R
(-Since2022-)
販売台数1759台

第三位
Ninja400/Z400
(-Since2018-)
販売台数1235台

>>Ninja400の系譜

第二位
CB400SF/SB
(-Since2017-)
販売台数4536台

>>CB400の系譜

第一位
GB350/S
(-Since2021-)
販売台数12197台

2022年度126~250cc販売台数TOP10

第十位
CRF250L/RALLY
(-Since2021-)
販売台数1898台

第九位
GSX250R
(-Since2017-)
販売台数2243台

>>GSX250Rの系譜

第八位
Ninja250/Z250
(-Since2018-)
販売台数2514台

>>Ninja250の系譜

第七位
ADV150
(-Since2020-)
販売台数2709台

第六位
CBR250RR
(-Since2017-)
販売台数2829台

>>CBR250RR/CB250Rの系譜

第五位
GIXXER250/SF250
(-Since2020-)
販売台数3064台

>>GIXXER250/SF250の系譜

第四位
ZX-25R/SE/SE KRT
(-Since2020-)
販売台数3942台

>>ZX-25Rの系譜

第三位
V-STROM250
(-Since2017-)
販売台数4007台

>>V-STROM250の系譜

第二位
PCX160
(-Since2021-)
販売台数5603台

第一位
レブル250
(-Since2017-)
販売台数10501台

>>REBEL250の系譜

第六世代 -since 2010年代-

各社とも300km/h規制が出来る前から「最高速を目指して作っていない」とニューモデルの度に言ってたけど、どんどん上がっていく最高速に比例していかない足回り等の装備を見ると、それは世間に対する社交辞令と思われても仕方ない作りだった。

まあこれは売上に直結するセールスポイントだったためで、我々ライダーが求めた事が原因でもあるんだけどね。

さて、そんなこんなで皆さんご存知の通り70年代から続く最速フラッグシップ争いは300km/h規制が出来てからは二社による二大巨頭に現状落ち着いています。

ZX-14R -Since2012- 「最高速度299km/h:最高出力200馬力」

とにかく速さに拘っていたカワサキも規制後は方向転換をしました。
排気量を更に上げ続け怒涛のトルクを生み出し時速300km規制までの最速を誇りつつも最新の安全装備を余すことなく奢り、SSの要素もツアラーの要素も併せ持つフラッグシップに。

カワサキはここ数年ブランド向上を掲げてて、そのトップモデルであるZX-14R(ZZRシリーズ)もその名に恥じない作りをしていますね。
特筆すべきなのはZX-10Rと違ってフルパワー200馬力のモデルが日本にも正規で入って来ているということ。
10RはNGで14RはOKな理由はレッド回転数の関係と言われてるけど、聞く所によると真意は本当にそうなのか不明みたい。

モノコックフレームという独自要素もしっかり固持してるのも良いですね。

>>ZZRの系譜

そしてもう一方の巨頭

HAYABUSA1300 -Since2013- 「最高速度299km/h:最高出力197馬力」

「バイクは知らないけどハヤブサは知ってる」と言われるほどまでその名を轟かせ、ちゃっかり車名もGSX1300R HAYABUSAからHAYABUSA1300に変更した通称ブサ。

ZZRシリーズと同じく排気量アップや足回りの強化などが行われてきたんだけど決定的に違うのは見た目も中身も進化し変わってきたZZRに対し初代から熟成レベルな事。

開発者が「もう手を付ける所がない」と漏らすほど、キャッチコピーに「Timeless Styling」と銘打つほど名声・ルックス・性能と初代で完成しているからまあ当然といえば当然。

しかしそんなハヤブサも流石にモデルライフが長いので「新車」の販売台数が落ちてきた。まあ中古も豊富で見た目も大きく変わらないから仕方ない。

それを打開する手段がフルモデルチェンジだけど、スズキは前例としてはGSX750Sカタナの事がある。
こちらもハヤブサ同様に独創的なスタイリングで人気を博してたけど、モデルチェンジして外見を変えたら見事に失敗した。

そんな前例というかトラウマがある中でスズキはどう動くのでしょう?きっと頭を抱えてる事でしょうね。

最近のスズキは元気が無いので頑張って起死回生の一打となってほしいものです。

>>HAYABUSA1300の系譜

最後にちょっと今後の展望について個人的に思うこと

上でもチラホラ言ってますが300km/h規制が生まれてフラッグシップの見解というか定義というか方向性が変わったと思います。

俗にいうメガスポも技術進歩によりプロがやっと300km/hだったのが、今や誰でも簡単に300km/hの時代になったわけですが、技術進歩はメガスポに限らずSSやツアラー等も同じで今やリッターSSでも300km/hに触れる時代になったかと思ったら逆転まで起こる時代に。

そんな中で今後メガスポーツはどう存在価値を見出し生き残っていくのか。非常に難しい立場になっているのが実情かと。

第五世代 -since 2000年代-

ZZR1100が世界最速の座を欲しいままにしたと思ったらCBR1100XXなんて伏兵が出てカワサキがやり返すのを待っていたらスズキが変な形のバイクを出してきた。

GSX1300R HAYABUSA -Since1999- 「最高速度312km/h」

なんだこの変な形をしたバイクは?しかも漢字で隼って・・・恐らく誰もが最初はそう思ったかと。

(社内でもKATANAの時と同じく賛否真っ二つだったのでイケると踏んでこの形にしたらしい)

でもスペックを見てビックリ。馬力は175馬力もあるし、メーターも350km/hまで刻まれてる。
そして実際に測ってみたらストック状態でメーター読み325km、実速312km/hを達成し世界最速のギネス記録に認定。

ハヤブサがそれまでのフラッグシップと決定的に違うのはラムエアシステムの積極的な活用ということ。
それまでのラムエアシステムと違って両頬に備え付けられた吸気口へ積極的に空気を送り込む様になっている。
これが時速300kmを優に越えられた要因だと言われている。>>GSX1300Rの系譜

そんなハヤブサの二年遅れで登場したのが色んな意味で有名なカワサキの中でも異質な存在のバイク。

ZX-12R -Since2000- 「最高速度301km/h」

こちらもハヤブサ同様積極的に空気を取り込むべく割り切ったかの様な吸気口が付いている。(後に改善されましたが)

名前から分かる通りメガスポというよりスーパースポーツ的な立ち位置で14Rというよりは10Rの先祖と言えなくもないバイク。初期型のメーターはハヤブサと同じく350kmまで刻まれている。

そして2001年に周知の通り天井知らずで上がっていく最高速の争いに死亡事故増加の懸念を抱いたEUが300km/h(実速280km規制)規制を発令しました。>>ZZ-14R/1400GTRの系譜

-交通事故による死者数-

調べてみたらEUって交通事故で毎年3万人も亡くなってるそうです。日本は年間4411人。

EU:3万人/5億人(約17000人に1人)
日本:4500/1億3000万(約30000人に1人)

うーん多いですね。日本が少ないとも言えますが。しかも日本は高齢の歩行者が半数以上。

USA:3万人/3億人(10000人に1人)

いやはやもはや何というか・・・さすが自由の国ですね。

余談ですけど一時は上限130km/hになる可能性もあったんですよ。でもメーカーが大反発した甲斐あってオジャンになりました。
それを考えると300km/h規制って狭い日本にとってはあって無いようなものですよね。アメリカの人達にとっては死活問題かもしれませんが。

第四世代 -since 1990年代-

90年代を代表するバイクといえば先ず真っ先に上がるのは何と言ってもZZR1100でしょうね。

ZZR1100
-since 1990- 「最高速度280km/h」

147馬力で最高速はメーター読みで290kmとツアラーな外見とは裏腹な性能でGSX-R1100に奪われた「世界最速」の座を見事に取り返したZZR1100。

最初は皮肉にもレプリカブームを止めたゼファーに人気を取られ全く注目されなかった。
でも海外での絶賛っぷりとその性能からジワジワと人気が出始め、二年後には供給が追いつかず増産に踏み切るほどの人気っぷりに。

70年代の公称200kmから始まった最高速も年々高くなり、遂にメーターには320kmまで刻まれるようになった。
もう時速300kmという世界レースでもない限り到達できなかった領域に達するのも時間の問題で、その時速300kmマシンを「カワサキがいつ出してくるのか?」という話題で持ちきりになった。>>ZZRの系譜

そしたら今まで沈黙を守っていたホンダが重い腰を上げたからみんな驚いた。

CBR1100XX SuperBlackBird -Since1997- 「最高速度290km/h」

ZZR1100を超える164馬力というモンスタースペックに空力を強く意識したエアロフォルム。メーターもZZR1100より10km/h高い330kmメーター(初期型)

ZZR1100が持っていた世界最速の称号を同じ1100で奪うだけでなく扱いやすさや乗り心地など、カワサキに対し技術力の差を見せつけるかの如く全ての面でZZRを上回る完成度だった。

時速300kmというと後に紹介するギネスメガスポを誰もが思い浮かべるけど「メーター読み時速300km超」を最初に達成したのはこのCBR1100XX。

でもCBR1100XXはあくまでも最高速を目指したわけではなく全ての面で優れた性能がコンセプトだった。
もしホンダが少しでも最高速を視野に入れ、メーター読みでなく実速で時速300kmを超えていたら歴史は少し変わってたかもしれない。CBR1100XXの系譜

第三世代 -since 1980年代後半-

空冷でこれ以上のスペックは厳しい、でも水冷エンジンを新しく作るのはお金も時間も掛かる。
そんな中で真っ先に抜け出たのはカワサキだった。

GPZ900R -Since1984- 「最高速度247km/h」

元祖NINJAとして今でも親しまれるGPZ900R

最高速は247/km、ゼロヨンでは11秒を切る速さで世界最速の称号を手にした・・・んだけど、実は最初は不人気だった(信じられない話だけどね)

というのも新設計で水冷化したとはいえ1100から900に排気量がダウンしたから。勿論それには車重などの理由があるんだけど、リッターオーバーというステータスの喪失をユーザーは受け入れられなかったんだね。

しかし映画トップガンに取り上げられたことでスタートの躓きが嘘のように大ヒット。15年も売り続けられるロングセラーになった。
フラッグシップ争いにおいて唯一のアンチレーサーレプリカを貫いたバイクでもある。

でも実は映画トップガンへのGPZ900Rの提供をカワサキは了承しなかった。暴走行為で企業イメージが悪くなることを鑑みたんだろうね。

だから映画制作サイドはロゴも全部外してシール張ったりアチコチパーツ変えたりして誤魔化して撮影したんだけど、肝心の特徴的なカウルがそのまんまだったもんだからGPZ900Rと丸分かりだったというオチ。

>>ZX-14Rの系譜

VF1000R -Since1984- 「最高速度246km/h」

同年デビューのVF1000Rは先に紹介したCB1100Rの後継的なモデル。
V4カムギアトレーンで贅沢な装備を施したホモロゲマシン。だからこれもちょっと主旨とは外れるかもしれないけどそのぶん速さはズバ抜けていた。

VFRの系譜

GSX-R1100 -Since1985- 「最高速度252km/h」

上記二車種の3年後に登場。
3000rpmより下の表示がない回転計と280kmまで刻まれた速度計が凄さを物語る油冷モンスターことGSX-R1100。
GPZ900Rとは対極のレーサーレプリカスタイルでR750に次ぐ大型GSX-Rの始まり。130馬力で最高速は時速252kmを記録し世界最速の座をGPZ900Rから奪い取る。

空冷でも水冷でもなく油冷・・・ これから先を担うのは油冷だとこのバイクを見て思った人は多かったと思う。結局は晩年に水冷化されたんだけど、その甲斐あって第四世代まで第一線で戦い続けることができました。

HAYABUSAの系譜

FZR1000 -Since1986- 「最高速度253km/h」

ヤマハはFZ750に続きGENESIS思想を取り入れたFZR1000で打って出た。

クラス最強となる135馬力(二年後には145馬力)でGSX-R1100と肩を並べる最高速という完璧な性能を持ち合わせていたんだけど、個性が弱いことと大型に見えないことから日本ではあまり人気が出なかった。

FJ1100共々ヤマハにメガスポを望む人が少ないのか、メガスポのイメージが薄いのかはてさて・・・まあその分YZF-R1となって花咲いたから報われた方ですね。

>>YZF-R1の系譜

バイク黄金期を代表する名車

振り返ってみると黄金期を代表する旗艦はやはりロングセラーとなったGSX-R1100とGPZ900RとGSX1100S刀でしょう。

次から次に新しいバイクが生まれては廃れる80年代黄金期のフラッグシップ争いを第一線で生き抜き、今もなお語られていたり走っていたりするんだから。