バイクに乗ってる人って乗ってない人に比べて妙に若々しいと思いませんか。
それを疑問に思ったヤマハ発動機が科学的に証明するため脳トレで有名な川島教授とタッグを組み
『二輪車乗車と脳の活性化の関係”についての研究結果発表について』
という研究を行っていました。
結論から言うと二輪に乗車すると脳が活性化することが科学的に証明されました。
それだけ聞くと
「ふーん、そうなんだ」
で終わってしまいそうですが研究結果をよーく見ると色々面白い結果が出てたりします。
【1.誰でも何のバイクでも脳が活性化するわけじゃない】
実験はベテランライダーとブランクのあるライダーの二組で行われたんですが驚くべきことに両者の運転時の脳の働きは全く対照的だった。
というのもブランクのあるライダーはESP(超感覚的知覚)と呼ばれる
『直感(処理能力が追いつかない脳の勘違い)』
で運転しているのに対し、ベテランライダーは
『論理的に』
情報を処理し集中して運転している事が分かったんです。
要するに普段から乗ってる人ほど集中力が増し、脳が活性化する事が分かった。最近リターンライダーの事故が増えているのはこういった事も一因なのかもしれませんね。
更に注目すべきは一番活性化するのがマニュアルのバイクという事。
・自動車
・MTバイク
・ATバイク
・電動自転車
などで実験した結果MTバイクで特に脳の働きが活性化するとの事。
「じゃあ通勤でスクーターに乗ってる人や週末しか乗らない人はベテランライダーじゃないかのか」
といわれればそうでは無く、週1回MTのバイク乗るか乗らないかがおおよその境目みたいです。
【2.活性化により鍛えられるモノ】
では活性化するといっても何処がどうなるのかという話なわけです。
バイクの運転で活性化し鍛えられる脳の部分は
『前頭前野』
と呼ばれる場所。おでこの後ろにある部分です。
生物の中でも人類が特に発達している部分で”脳の司令塔”とも呼ばれているとっても重要な部分。
「記憶力」
「思考力」
「集中力」
「感情制御」
「意欲向上」
といった働きを担っています。
その中でも特に向上したのが認知機能「記憶力・思考力・判断力」の部分。
つまり
「ウィンカー付けてないけど車線変更して来そうだな」
とか
「路面の状況が良くないな」
とか
「あの右折待ち強引に来そうだな」
といったバイク乗りが比較的当たり前にしている思考というか判断はバイクで鍛えられているから出来ている事というわけ。
更にプラスαの影響として
・ストレス発散
・体調の改善
・ミスの減少
といった嬉しい効果も実証済み。
言われてみれば車ではよく見るイライラ運転もバイクでは余り見ませんよね。これも前頭前野が働いてる証拠なのかも。
【3.まとめ】
見た目年齢がその人の寿命であり、見た目年齢と脳年齢は密接に関係していると言われますが、バイク乗りで比較的若々しい人が多いのはこういった科学的根拠に基づく所から来ていることが今回わかったわけですね。
将来待ち構えている認知症の予防のためにもバイクには乗り続ける、若しくは今からでも遅くないので乗り始めるのが吉かと。
ちなみに20~40代などの比較的若い人も他人事ではないですよ。
新しい物事に対して
「覚えられない」
「受け付けない」
「興味が湧かない」
といった拒絶反応を示していませんか。
それは前頭前野の機能が低下している証拠であり鬱病にも直結する。そして恐ろしいことにその前頭前野の機能低下は20代から既に始まっているとの事。
自身が大丈夫な方でももし周りに
・元気のない人
・衰えに悩んでいる人
などが居たらこれらの根拠を元にバイクを薦めてみるのも良いかもしれませんね。乗るだけで認知症や鬱病を予防するオートバイ。なんと素晴らしい乗り物でしょう。
あと、もしバイクに理解の無い人から
「バイクの何が楽しいの?」
と聞かれたら
「どの乗り物よりも脳が活性化するからだ!」
と答えてあげましょう。少しは興味を持ってくれるかもしれないので
12歳からバイクライフ、現在79歳、2輪は済むまでと「ライフワーク」です。