『Ninja』と名乗るようになった理由

カワサキ ニンジャ

カワサキのフルカウル系のバイクはほぼNinjaです。

Ninjaっていうのは当たり前ですが忍者のNinja。

忍者

キッカケとなったのはもちろん一番最初にNinjaと名付けられたGPZ900R。

どうしてNinjaなんて名を付けたのかというと、北米カワサキがGPZ900Rを見て

「Ninja(忍者)にしよう」

と言い出したから。

初代ニンジャ

「いやいやGPZ900Rは全然忍んでないから・・・」

と、日本のカワサキは大反対しました。当たり前ですね。

しかし向こうの人にとって忍者というのは我々が思う忍者ではなく、空を飛ぶことも、水の上を走ることも、分身する事も出来るジャパニーズスーパーマンみたいな存在。

日本のカワサキも最後まで反対していたんですが北米カワサキが全く折れなかったため

「じゃあ北米だけ特別にNinjaに」

という事に・・・これがNinjaの始まりです。

日欧GPZ

こっちは既定路線だった欧州仕様のGPZ900R/1型(1984年製)。Ninjaとは入っていないのが分かるかと思います。

対して北米仕様のGPZ900Rはというと・・・

北米GPZ

GPZ900Rと入るはずのサイドカバー部にNinjaと入っている。

カタログでも”GPZ900R”ではなく”NINJA”または”NINJA900”という名前に。

NINJA900

そのためカワサキもGPZ900Rを紹介する際は

『Ninja GPZ900R』

ではなく

『Ninja/GPZ900R』

と分けて紹介しています。

ニンジャ25周年

もっと細かく言うと最初は水冷でもGPz900Rと小文字でした。

ところでNinjaのロゴってよく見ると荒い画像みたいにギザギザですよね。

ニンジャのロゴ

これ何故こうなったのかというと

「Ninjaじゃなきゃ嫌だ」

とゴネた北米に折れてNinjaロゴを製作し送った際、まだFAXの時代だったのでジャギーが出た荒い状態で向こうに届いた。

そしたら向こうの人が

「コッチのほうが最高にCOOLだ」

と痛く気に入り、このジャギーだらけの形になったんです。

2016年のNinjaロゴ

そしてGPZが大成功し、Ninjaブランドが確立した事から日本や欧州もこのジャギーの出た『Ninja』というペットネームを使うようになり、それが今も続いているというわけです。

文献:モトレジェンド vol.3 (SAN-EI MOOK)

【オマケ】

実は最近になって少し違うNinjaロゴが出来たのをお気づきでしょうか・・・それがコレ。

ZX-10R SEのNinjaロゴ

ジャギー感が全く無く、ツルツル滑らかな形をしてる。

H2のNinjaロゴ

この滑らかな立体ロゴを採用しているのは今のところNinjaの中でもH2シリーズとZX-14R、そしてZX-10R SEだけ。

さしずめプレミアムNinjaバッチと言ったところでしょうか。

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