昔からちらほら存在しており、2010年頃になると日本にも入ってくるようになった110ccの原付二種モデル。
リード110、ディオ110、アドレス110、スーパーカブ110・・・等など
”~50cc” ”~125cc” ”~400cc”という区分の日本にとって110ccというと何だか寸足らずなイメージがあるかと。
「何で125ccじゃないのか」
という話ですが、これはASEANの中でも二輪大国であるインドやタイやフィリピンにとって110ccがメインストリーム(日本で言う原付一種)だからです。
そもそも何故に110ccなのかという話ですが、これは最初期に売られていたカブエンジンのスープアップ限界が110だったことの名残とも言われており、150ccが向こうでは日本でいう250などのちょっとお高い立ち位置。
110と125は日本からすると数万円の違いでしかないですが、向こうからすると数万円は相当大きい。
ちなみにインドは2017年時点、世界一位の二輪市場を持っています。
年間約1770万台(2016年度)、しかもその内の半数が110ccのスクーター。
原二ブームと言われた日本の2013年度の51cc~125cc販売台数は約10万台・・・インドが半分の800万台だとしても日本の80年分の台数を一年で売りさばく計算になるわけです。
インド市場がいかに熱いか分かってもらえたことと思います。
さらに言うと、その熱い市場の約半数をホンダが占めています。
つまり110ccの理由は
「アジアの二輪大国であるタイやインドやフィリピンにとっての原付一種クラスだから」
ということです。