系譜の外側

SDR
(2TV)
-since 1987-

SDR/2TV

「PURE SPORT」

レーサーレプリカ熱が高まっていた中で登場したSDR/2TV型。

125かと思うほど非常にシンプルで細く小さいのが特徴ですが、これは車名にもなっている

『Slim×Dry×Rich』

がコンセプトだったから。

細く軽くするためにステムから迷いなくストレートに伸びているトラスフレームとスイングアーム。更にエアクリーナーボックスは剛性メンバーとして活用するためアルミ製にして車体の中心に配置。

寸法

そしてトドメは一人乗り専用設計でメーターもスピードメーターだけという潔さ。

ちなみにこのシングルメーター国土交通省からダメ出しされたものの、何とか懇願して認可してもらった拘りのメーターだったりします。

SDRメーター

この様にSDRは本当にスパルタンというかストイックというか・・・言うなれば断捨離バイク。

もちろんただ省いただけではなく

「シンプルでありながらも存在感のある質感」

という狙いもあったので

・ハンドル

・ハンドルクラウン

・フートレスト

・チェーンケース

・タンクキャップ

数々のパーツを贅沢にもアルミ化。

そして特徴的なフレームとスイングアームは質感と耐蝕性を兼ね備えたTCメッキ(ニッケル・スズ・コバルトの三元素メッキ)加工。

SDR200ブラック

「本当に必要な物にお金を掛けて、不要なものは一切付けない」

という信念の元に造られているわけです・・・が、鋭い人は

「SRXと同じ信念だな」

と思われたかと。

SRXとSDR

それもそのはず、実はこのSDRの開発責任者だった間渕さんはSRXの開発責任者も務められた方。

同じコンセプト、同じ匂いがするのは偶然ではないんです。

 

しかしじゃあ『SRXの2st版』と片付けて良いのかというとそうでもない。

SDRカラー

確かにSRXとSDRはコンセプトもパッケージングも通ずるエンスー臭プンプンなバイクなんですが、SDRの場合は走りに強烈なウェイトが置かれています。

『34ps/9000rpm/105kg(乾)』

という中々の物を持っているんですが、走りというのはこのカタログ値の事ではありません。

SDRが目指した走りというのは

『常用域での速さと楽しさ』

です。

2stになったのは開け始めからグイグイとトルクが出るのが2stだったから。

そしてこれがSDRの凄い所。SDRはデザインばかりが評価されがちなんですがコッチが素晴らしい。

SDR200/2TV

何が素晴らしいって決してピークを上げる事をしなかった事。

本当はもっと高回転にして馬力を上げる事はできた。というか高回転型にすればパワーバンド手前を排ガス測定域にすることができるからむしろ楽。

SDRリア

でもそうするとトルクが薄まってしまい”常用域での速さと楽しさ”を損なってしまう。

だから社内で疑問視する声が聞こえようと、上から何を言われようと決して屈しなかった。レーサーレプリカ真っ只中でカタログスペックが大正義だった時代にも関わらずです。

そうして出来上がったのがこのバイク。

カタログ写真

見栄も張れない小さく軽い車体に、時流に粗ぐわぬカウルレスで馬力が飛び抜けているわけでもない。

でもそのかわり常用域での速さと楽しさを何よりも持っている2stシングルスポーツなのがSDRというわけ。

 

これは

「モーターサイクルの楽しさの原点を、もう一度呼び起こすモデルをつくろう」

という考えを開発チーム全員で共通していたから可能だった事で、プレスリリース時に開発責任者の間渕さんは

プレスリリース当時

「SDRを通じてモーターサイクルの造詣や思いの強い真のライダーが一人でも多く育って欲しい」

とSDRに込めた思いを語っておられました。

 

実際これが出た時は間渕さんのいうマニアなライダー・・・じゃなくて真のライダーには非常に好評でした。

レースキットも発売されワンメイクレースレースまで開催。

SDRレース

しかし多くのライダーを育てたかというと、やはりレプリカブームという大波には勝てず三年余りでカタログ落ちとなってしまいました。

 

これについて間渕さんは

「250で出せていれば・・・」

と悔やまれていました。

というのも実はSDRはモトクロッサーYZ250のエンジンを積んで出すつもりだったんです。

YZ250

しかしその意見が通らずに開発中だったDT200のエンジンを使う事になった。

この事を悔やまれていたんです。

 

ちなみにそのYZ250はなんと今でも現役で好評販売中。

2ストYZ250

なんでもYZの開発責任者である櫻井さん曰く数年前から軽くてシンプルという2stの武器が再評価されているそう。

まあこれはモトクロッサーの話なんですが

「FIやYPVSや触媒で排ガス規制を何とかしてSDR250を」

とも思うわけですが・・・それは無理な話か。

 

 

最後に小ネタを一つ。

SDRカタログ写真

これブラックじゃないですよ、深緑(メルティンググリーン)です。

 

主要諸元

全長/幅/高 1945/680/1005mm
シート高 770mm
車軸距離 1335mm
車体重量 105kg(乾)
燃料消費率 58.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 9.5L
エンジン 水冷2サイクル単気筒
総排気量 195cc
最高出力 34ps/9000rpm
最高トルク 2.8kg-m/8000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前90/80-17(46S)
後110/80-17(57S)
バッテリー GM3-3B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
BR8ES/BR9ES
または
W24ESR-U/W27ESR-U
推奨オイル オートルーブ
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量0.9L
スプロケ 前16|後43
チェーン サイズ428|リンク132
車体価格 379,000円(税別)

系譜の外側一覧

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DN-01
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CBX400CUSTOM
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GX750
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GAG
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NM4-01/02
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FZX750
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GSX1400
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750Turbo
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NR
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GS1200SS
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