世界のバイク免許事情

日本の二輪免許事情

日本の交通免許

皆さんご存じでしょうが、日本の二輪免許は現在

原動付(~50ccまで)

小型自動二輪MT/AT(~125ccまで)

普通自動二輪MT/AT(~400ccまで)

大型自動二輪MT/AT(排気量制限なし/~650ccまで)

となっています。

写真の様に全てを取得している免許をフルビット免許と言い、その人をフルビッターと言ったりします。
こち亀の両さんがフルビッターでしたね。

有名な話ですが、
大型二輪免許が一発試験の厳しい限定解除から教習所などで免除されるよう改定緩和されたのは貿易摩擦を生じていたアメリカとハーレーの圧力があったからなんですが、ホンダを始め日本の二輪メーカーは否定的だったんですよ。

まあ日本の免許事情はみなさんご存知でしょうからこのくらいにします。

ちなみに私の免許はずっと青いままです。

アメリカの二輪免許事情

アメリカの免許

アメリカでは免許を取り扱っている団体をDMV(Department of Motor Vehicles)と言うのですが、アメリカは州によって免許制度が違うので一概には言えない難しさがあります。

まあただ総じて言えるのは安くて早くて緩いという事。それは「運転は家族が教えるもの」というのがアメリカの考えだからです。

申し込み→講習&実技(仮免交付)→試験→交付

流れは大体日本と同じですが費用も100ドル前後で3日程で取得が可能。

肝心の区分ですが基本的にA、B、CとM1とM2の五種類しかありません。

その中でもバイクは

M2=150cc以下の二輪車

M1=150cc以上の二輪車

たったこれだけです。

免許を取れるのは16歳以上からですが、21歳未満の場合は別途講習&試験を受けなければいけません。

カリフォルニア試験場

ただ試験を行う際の車両を自分で用意する必要があるため、貸出の業者があったりします。
もちろん日本でいう車両コミコミで試験まで面倒を見る教習所のようなシステムもあり、それでも300ドル程。日本の1/5程ですね。

EUの二輪免許事情

EU免許

最近になってEUで統一される事になった免許。

二輪関係は以下の通りとなりました。

AM免許(16歳以上):~50ccまで、及び最高速が45Km/h以下の二輪

A1免許(16歳以上): ~125ccまで、ただし最高出力が11KW(15馬力)以下のもの

A2免許(18歳以上): 排気量制限なし。ただし最高出力が35kW(47.6馬力)を越えないもの

A免許(20歳以上): 無制限。A2の免許取得2年後より取得可能

となってます。日本よりややこしいですね。

ちなみに取得方法は日本と同じくスクールに通って取得する方式。ただし実技はなんといきなり路上です。習うより慣れろ精神ですね。

費用は国によって違いがあるみたいですがA免許まで取得すると大体1000ユーロ前後ほど。

ホンダライセンス別車種

特にA2免許は排気量ではなく馬力制限なのでメーカーも区分に四苦八苦しています。

向こうの人はNC700には乗れてもCB400SFには乗れないという日本では考えられない逆転現象のような事が起こってるんですね。

逆にカタログ値が比較的低いハーレーなどはスポーツスター883がA2免許で乗れるという正に水を得た魚状態で市場で猛威を振るっています。

更に言うと向こうでは1000ccを越えるような大排気量だったり100馬力を越えるような趣向の強い車種は任意保険の掛け金が跳ね上がる(年間30万円前後かかる)為にライダー達がスペック離れを起こしちゃってる。

パリの駐輪場

だからEUではSSやメガスポといったハイスペックモデルは富裕層の乗り物と位置づけれているみたいです。

向こうの人からしたらそんなバイクがゴロゴロ居る日本は異常に見えるのかもしれませんね。

ASEANの二輪免許事情

タイの免許

バイクが無ければ生活できないと言われるほど売れる台数が桁違いなASEANを代表してタイの免許を紹介します。

タイの二輪免許は一つだけ。

筆記を受けて合格したら実技をやって合格したら交付される。
(余談だけど踏切を渡る前は日本のように一時停止するとダメで徐行でいいらしい。文化の違いか。)

実技に合格すると即日交付で免許を貰えます。費用は1000バーツ、日本円にして3000円ほど。安いですね。

近年タイは急成長を遂げている影響か、小型のみだったバイク市場で大型バイクが沸々と人気が出ている。

タイのバイク

しかし即日交付の免許で大型バイクって大丈夫なんだろうか・・・ただでさえ死亡事故数(10万人当たり)も世界第三位(38人)なのに。

ちなみに一位はニウエ(人口1500人ほどで68人)、2位はドミニカ共和国で41人。

日本は5人とかなり優秀です。あとアメリカは11人、EUは平均すると4~5人ほど。

こうやって見るとやっぱり免許取得に対する敷居の高さと事故率は比例してると言えなくもないですね。

オマケ 国際運転免許証の事情

国際免許証

皆さん国際免許って聞いたことありますよね。これを持っていれば世界中の色んな国で運転できる凄い免許なんですが、実はこれ申請すれば誰でも取れるって知ってました?

それこそ一年経ってない初心者でも申請すれば貰えます。さらに言うと国際免許というのは原則一年限りの有効期限付きで 「長く海外にいるならソコでまた免許取ってね」 というスタンス。

てっきり国際運転免許といえば世界の言語や交通法を知り尽くして、厳しい試験に合格した限られたインターナショナルな人だけが持てる免許なものだと・・・

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