
「Personal Comfort Saloon」
キープコンセプトとなった二代目のPCX/JF56型とPCX150/KF18型。
このモデルチェンジはホンダのグローバル車用工場の新造が関係しています。
ホンダはもともと日本向けや北米向けPCXはタイで作っていました。しかし新たに出来たベトナム工場へ移管する事になったんです。

スクーター等のコミューターモデルはベトナム工場(Boon Siew Honda)で、グロムやCBR250R等のスポーツバイクはタイ工場(Thai Honda Manufacturing)で生産・・・という分担を行ったわけです。
これは簡単に言うとタイの技術/設備レベルが上がってきたからタイにはもう少し難しいスポーツバイクを造らせようって話。
と言ってもタイでも引き続きPCXは生産されていますし、さらに言うとマレーシアやイタリアなんかでも造られています。

知らない人はビックリするかもしれませんが、PCXは普通に欧州(特にイタリア)でもヒットしてるんですよ。
ただ実は欧州ではPCXを押しのける程の人気なホンダの125スクーターがあります。しかもそれは日本でも販売された事があるモデル。

Sh mode(Shシリーズ)です。
これがピアジオとヤマハの牙城を崩すほどの大ヒット。恐らく16インチが石畳や荒れた路面での使い勝手の良さがハートを掴んだものと思われます。
日本では考えられないですね。
話が反れましたスイマセン。
話をPCXに戻して・・・何が変わったのかという事ですよね。

外見が新しくなったと共に灯火系をフルLED化という125には贅沢すぎる装備。
売れれば売れただけお金が掛けられるという典型ですね。まあPCXの場合はACGスターターなので電力にシビアなのもあるんでしょうけど。
あと地味ですがエンジンもグローバル仕様になりました。

先代までは日本向けは日本独自仕様。
これは非常に厳しい騒音規制が問題で、そのために専用のプーリーやトルクカムで回避していました。それが無くなったわけです。
あと挙げるとするならタンク容量が一気に2.1L上がって8Lになり、航続距離が400kmを突破。

3万円ほど値段が上がったにも関わらず相変わらず人気であっという間に125界No.1になったPCX。
まあ速いし燃費良いし質感高いから当然ですかね。

でもやっぱり一番はLEDライトですよね。本当に嫌らしいくらい明るい。
PCXの登場で
「原付二種はライトが暗くて当たり前」
なんて言われなくなりましたね。
主要諸元
全長/幅/高 | 1930/740/1100mm |
シート高 | 760mm |
車軸距離 | 1315mm |
車体重量 | 130kg(装) [131kg(装)] |
燃料消費率 | 50.6km/L [45.6km/L] ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 8.0L |
エンジン | 水冷4サイクルOHC単気筒 |
総排気量 | 124cc [152cc] |
最高出力 | 12ps/8500rpm [14ps/8500rpm] |
最高トルク | 1.2kg-m/5000rpm [1.4kg-m/5000rpm] |
変速機 | Vマチック |
タイヤサイズ | 前90/90-14(46P) 後100/90-14(51P) |
バッテリー | GTZ8V |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CPR7EA-9 または U22EPR9 [CPR7EA-9] |
推奨オイル (トランスミッション含む) |
Honda純正ウルトラE1(10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量0.9L 交換時0.8L |
トランスミッションオイル容量 | 全容量0.14L 交換時0.12L |
Vベルト | 23100-K35-V01 [23100-K36-J01] |
車体価格 | 305,000円(税別) [334,000円(税別)] ※[]内はPCX150(KF18) |