二代目に当たるスカブ250のCJ43A。
初代を更にスタイリッシュな現代風にリファインしたデザインに生まれ変わりました。
構造的な事で言うとヘッドライトがデュアル化、シガソケ搭載に、FI化で燃費が向上。
驚きなのがモデルチェンジな上にFI化されたにも関わらずお値段据え置きということ。普通FI化されると5万円前後の値上げになっちゃうんだけど価格はそのままとかスズキは庶民の味方ですね。
少し遅れてショートスクリーンやメッキハンドルやスモークテールレンズなど装備、いわゆるカスタムモデルであるSSが発売。
この頃から若者を中心とした第二次スクーターブームが巻き起こりだしたのは記憶に新しいと思います。
その中でも”走りのスカイウェイブ”と言わてた所以は馬力もそうなんですが、それよりもスイングユニット式でありながらリンク式モノサスを採用している点にあります。
これは先代もそうだった上にスズキがわかりやすく解説してるのでわざわざ言うまでもないんですが・・・
こうすることで図右にあるように荷重に応じたプログレッシブな特性を持ったサスペンションに出来るというわけ。これライジングレート効果っていいます。スポーツ系では当たり前になったサスペンション形式ですね。
まあ要するにショックの大きさに応じてショックが的確に吸収してるってことで、地面への追従性が上がるわけ。
デメリットがあるとするならばモノサスに使われるショックアブソーバーは二本サスより良い物(正確な物)を使わないといけないし、フレームの剛性も高くないといけない。そうしないとフレームが負けちゃうから。
つまりコストが掛かるわけですが、それでもスカイウェイブはリンク式モノサスにこだわったというわけですね。というかスズキはほんとモノサスにこだわりますよね。
当然このモデルにもカワサキのエプシロン250もありましたがコレが最後です。
OEMのくだりは初代で話したけどエプシロン(スカブ)とか250SB(Dトラ)とかを全く見ない辺りバイクのOEMはメリットが薄いのかもね。車と違って二輪は嗜好性が高い分、こだわりを持ってる人が多いからOEMは受け付けないという人が多いのかも。
まあカワサキはJ300っていうキムコのOEMを続けてますけどね。
あとあんまり関係ないけど、このスカイウェイブをデザインされた仲村さんはこの後ヤマハのエルムデザインに行かれてマジェスティのデザインを手がけていたりします。
主要諸元
全長/幅/高 | 2260/760/1375mm |
シート高 | 695mm |
車軸距離 | 1590mm |
車体重量 | 166kg(乾) |
燃料消費率 | 41.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 13.0L |
エンジン | 水冷4サイクルOHC単気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 23ps/7500rpm |
最高トルク | 2.5kg-m/6500rpm |
変速機 | Vベルト |
タイヤサイズ | 前110/90-13(55P) 後130/70-13(57P) |
バッテリー | FT12A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8EK |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量2.3L 交換時1.9L フィルター交換時2.0L |
Vベルト | 27601-14F11 |
車体価格 | 549,000円(税別) [569,000円(税別)] ※[]内はTypeS |