V-STROM650の系譜

V-STROM650/XT
(C733A)
-since 2017-

2017年式V-STROM650

「The Ultimate, to Do-It-All」

モデルチェンジで長男坊1000と足並みを揃え、共通デザインとなったV-STROM650/XT。

先代にも増して怪鳥として名を馳せたDR800デザインになりましたね。

V-STROM650フェイス

ちなみに向こうではこのくちばしの事を

「DUCK BILL(アヒルのクチバシ)」

と呼んでいます。

 

性能面で目立つ変更点としてはABSモデルのみとなり、3段階(OFF/弱/強)のトラクションコントロールシステムが付いたこと。

V-STROM650トラクションコントロールシステム

そういえばSV650やこのV-STROM650にも採用されている"ローRPMアシスト"という機能が凄く好評なようですね。

これは自動で500rpmほど回転数を上げる機能で、回転数の落ち込みによるエンストを防いでくれます。

全く関係ないんですが"エンスト"がエンジンストールの略なのか、エンジンストップの略なのか調べたらエンジンストップ(Wikipedia)なんですね。ただ意図して止めるのをストップ、意図せず止めてしまうのはストールなので逆な気が・・・

V-STROM650スロットルバルブ

それよりも仕組みですが、ローRPMアシストはアイドリングコントロールの進化系というか副産物的な物です。

もともとアイドリング補正装置であるISCに対し、クランク・ギア・スロットル・クラッチのセンサーからの情報で発進時を判断し補正するようにしたというわけ。

ISCコントロール

つまりローRPMアシストがあればエンストする恐れがあるゼロ発進時でも回転数が落ちないのでアクセルを煽るどころか開ける必要すら無くなる。半クラの時間や使用頻度が減ります。

「エンストなんてしないから要らない」

とお思いの腕に自信をお持ちの方、ではUターンや小旋回はどうでしょう。

"ドド..ド...ガッ(エンスト)・・・ガチャン"

比較的誰もが一度は経験する転倒パターンだと思いますが、これもローRPMアシストが勝手にエンジンが粘るから防げるわけです。

V-STROM650メイドインジャパン

副産物的な物の為にGSX-R1000など要らないんじゃないかと思うバイクにも付いている機能ですが、街乗りからツーリングまで多目的に使うV-STROMにとってはかなり恩恵がある。車でいうATのクリープみたいな感じですね。

さて・・・写真だと1000との見た目の違いが倒立フォーク(1000)か正立フォーク(650)かくらいしか見当たりませんが、排気量が違うだけあって足つきや取り回しといった取っ付きやすさは650が一枚も二枚も上。乗ってみると全然違うバイクというのが分かります。

V-STROM650とV-STROM650XT

大事な車体価格も流石スズキと言うべきか、コスパまで求められるシビアなクラスなだけあってノーマルが90万円、スポークホイールとハンドル/エンジンガードの付いたXTモデルですら95万円と100万円を切る安さ。

Vストロムミーティング2017

そんなV-STROMですが、面白かったのが新型V-STROM三兄弟の展示会を兼ねたV-STROMミーティング2017にて、鈴木俊宏社長がミーティングに集ったV-STROMオーナー達に冒頭の挨拶で放った一言。

鈴木俊宏社長

当たり障りのないセールストークをするかと思いきや

「褒め言葉は要りません。気に入らない所、悪い所を教えてください。」

と仰っていました。

V-STROM650フルオプション

「今の最高を次の最高にする為に。」

V-STROM650が本領を発揮するシチュエーションは日々の日常の中にあり、その真価を一番知っているのはオーナーという事を社長までもがキッチリ理解している。

だからこそV-STROM650は本家SVを凌ぐほどの支持を獲得し、それを今も保ち続けているわけですね。

エンジン:水冷4サイクルDOHC2気筒
排気量:645cc
最高出力:69ps/8800rpm
最大トルク:6.2kg-m/6500rpm
車両重量:212[215]kg(乾)
※[]内はXTモデル

【関連車種】

VFRの系譜
SV650の系譜
Ninja650/Z650の系譜
空冷MONSTERの系譜

系譜図

DL650 2004年
V-STROM650
(VP54A)
Vストロム650ABS 2013年
V-STROM650/XT
(VP56A)
2017SV-STROM650 2017年
V-STROM650/XT
(C733A)

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