V-STROM1000(VU51A後期)-since 2017-

V-STROM1000ABS後期

「The Powerful V-Twin」

弟分の650と足並みを揃えてモデルチェンジされたV-STROM1000のVU51A後期L7~型。型式が変わっていない事からも分かるように基本的には先代の改良型になります。

前期後期V-STROM1000

見た目の違いとしては650と共通の新デザインにハンドルガードとアンダーガードを標準装備。

他にはスリッパークラッチやローRPMアシスト機能などで負担も軽減し、エキゾーストパイプ内にエキゾーストパイプの長さを擬似的に変更する可変バルブを装着することで低速域での排気脈動を効率化しトルクを改善。

しかし一番大きいのはスーパースポーツで採用が進んでいる5軸IMU(姿勢制御)を搭載したこと。

V-STROM1000とIMU

「アドベンチャーにそれ要るのか」

と思いたくなりますが、もちろんスーパースポーツの様に速く走るために装備したわけではありません。

これを装備した理由は

「より正確なトラクションコントロールとABS制御をするため」

です。

IMUによって車体が今どういう状況なのかをECUが正確に把握することで、電子制御の制度をより高める事が出来るから。

加えて

スーパースポーツのGSX-R
ストリートスポーツのGSX-S
アドベンチャーのV-STROM

というスズキが打ち立てた三本柱の一角を担うモデルになったの大いに関係しているかと。

V-STROM1000XT

あとエンジンが・・・というかこれが一番の理由じゃないかと思います。

あまり言われないですがV-STROM1000のエンジンってスーパーバイクがベースで100馬力を叩き出すVツインエンジンですからね。オンロードをガンガン行ける一方で、オフロードは電子制御ないと元気が有り余って大変な事になる。

主要諸元
全長/幅/高 2280/930/1470mm
シート高 850mm
車軸距離 1470mm
車体重量 232kg(装)
[233kg(装)]
燃料消費率 20.5km/L
※WMTCモード値
燃料容量 20.0L
エンジン 水冷4サイクルDOHC2気筒
総排気量 1036cc
最高出力 99ps/8000rpm
最高トルク 10.2kg-m/4000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/80R19(59V)
後150/70R17(69V)
バッテリー FTZ14S
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
LMAR8BI-9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.5L
交換時2.7L
フィルター交換時3.1L
スプロケ 前17|後41
チェーン サイズ525|リンク116
車体価格 1,300,000円(税別)
[1,34,000円(税別)]
※[]内はXTモデル
系譜図
TL1000S 1997年
TL1000S
(VT51A)
TL1000R 1998年
TL1000R
(VT52A)
Vストロム1000 2002年
V-STROM1000
(VT53A)
SV1000 2003年
SV1000/S
(VT54A)
Vストロム1000 2014年
V-STROM1000ABS
(VU51A)
2017V-STROM1000 2017年
V-STROM1000ABS
(VU51A後期)
2020V-STROM1050 2020年
V-STROM1050/XT
(EF11M)

「V-STROM1000(VU51A後期)-since 2017-」への1件のフィードバック

  1. 大型自動二輪免許を取得して、さあ何を買おうか何に乗ろうかとワクワクしながら選んだのがこのV-STROM1000XTの2019年型です。
    すごく乗りやすいバイクですよこれは。
    ガチャコンとギアを1速に入れるとローrpmアシストが効いて坂道発進もスムーズ。道の駅などの駐車場内の移動も2速のアイドリング近辺でスロットルを全く開けず半クラッチも使わずに「ドッドッドッドッ」と低速走行できます。
    追い越し等の場面ではスロットルの一捻りであっという間に怒涛の加速。このあたりがさすがTL1000の系譜なんだなと感じます。
    排気音があまりにも穏やか過ぎてヨシムラのスリップオンマフラーを装着しましたがほとんど変わらず静かです。
    燃費は大体21〜22km/L位で、長距離ツーリングではさらに伸びます。タンク容量は20Lで、無給油で400km以上は走れます。
    乗るのが楽しくて、下道日帰りツーリングで600km以上走った事もあります。
    さすがスズキの(当時の)フラッグシップモデル。
    先日危険回避の為急制動する事がありましたが、モーショントラックブレーキシステムのおかげでタイヤがロックすることも無く、前後ブレーキが適切に制御されて「ギューン」と強烈な制動で停止できました。
    これは自分の技量ではなく明らかにバイクの性能のおかげです。
    購入後にS1000GXなどが出てちょっと気になりましたが、「V-STROMのままで良いんじゃねーか?」とすぐに戻っちゃいます。

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