V-STROM1000の系譜

SV1000/S
(VT54A)
-since 2003-

SV1000S

「V-twin Fan Machine」

TL1000Sの後釜を引き受ける形となったSV1000/SのVT54A型。

フレームを一新し倒立フォークから正立フォークへ変更し、リアもロータリーダンパーからオーソドックスなボトムリンク式モノサスへ。

SV1000フレーム周り

フレームもアルミトラスという過剰と思えるほど贅沢なものになりました。

更にたくましく角ばったフレームになったわけですが、そんな見た目とは裏腹にSV1000は先代に当たるTLがクレイジーな楽しさだったのに対しVツインをファン出来る楽しさを持ち合わせたモデルになっています。

これは弟分として登場したSV650がその路線で欧州で最大の成功を収めたと言っても過言ではない程の人気となったからでしょうね。

ただアンダーカウルや二本出しマフラーなどリッターの兄貴分として恥ずかしくない装備が加えられており、性能も相変わらず海外仕様で116馬力と侮れないモノを持っています。

SV1000Sカタログ写真

ちなみに当時トレンドだったツリ目二眼なんだけど何とも言えない顔。

ツリ上がってないツリ目というか・・・欧州人から言わせるとコレが最高にセクシーなんだそうです。

コッチはレアな無印ネイキッドモデル。

SV1000N

太く逞しいアルミトラスフレームの存在感が増すけどまず観ること無いレアなモデル。

 

ちなみにSV1000には従兄弟の様なモデルが居ます。

それはイタリアのCAGIVAがSV1000が出る少し前の1999年末に発表した『RAPTOR(ラプトール)』というモデル。

ラプトール

TL1000Sのエンジンをクロモリトラスフレームに積んだモデルです。

恐らく多くの人が

「MONSTERみたい」

と思われるかと。

それも当然な話で、このラプトールのデザイナーは何を隠そうMONSTERの生みの親であるミゲールさんがデザインしたもの。

ミゲールとラプトール

つまり

『CAGIVA×SUZUKI×MONSTER』

で誕生した亜種MONSTERまたは元祖水冷MONSTERと言えなくもないバイクなんですね。

CAGIVAの車種でもMITOと並んで人気だったようで後に650も追加されロングセラーとなりました。

 

そんな亜種MONSTERにも、そしてこのSVにも積まれているTL1000譲りのエンジンなんですが、先に言った様にセミカムギアトレーンという珍しいカム駆動をします。

ディメンション

カムギアトレーンというのはホンダのCBR250/400RRやVTR1000SPでお馴染みなので知ってる人も多いと思います。

カムを一般的なチェーンではなくギアで回す方法ですね。

カムギアトレーン

そうすることでフリクションロスの軽減とバルブを(チェーンより)正確に動かせる事による高回転化が可能となるわけです。

ではセミカムギアトレーンは何がセミなのかというと、カムシャフトを回してるのはギアなんですが、そのギアを回してるギアはチェーンなんです。

2014V-STROM1000エンジン

斬新なフレームにハイブリットの様なカム駆動という特徴だらけなSV1000なんですが、実はコダワリポイントはそれだけじゃない。

SV1000の隠されたこだわりポイント・・・それは足回り。どんな乗り方をしても、どんなシーンでもラインを自由自在に変えられる様にワンランク上の足回りが奢られている。

中井サブプロジェクトリーダーいわくSV1000のコンセプトを実現させるため。

SV1000S赤

「決して裏切らないバイク」

というのがSV1000なんです。

※2005年モデルでフレーム回りをブラック化し吸排気と圧縮比を見直し124馬力へマイナーチェンジ

エンジン:水冷4サイクルDOHC2気筒
排気量:996cc
最高出力:
116{94}ps
9000{8500}rpm
最大トルク:
10.4{9.2}kg-m
7200rpm
車両重量:185【189】kg(乾)
※{}内は国内仕様
※05~は+8馬力
【】内はSモデル

系譜図

TL1000S 1997年
TL1000S
(VT51A)
TL1000R 1998年
TL1000R
(VT52A)
Vストロム1000 2002年
V-STROM1000
(VT53A)
SV1000 2003年
SV1000/S
(VT54A)
Vストロム1000 2014年
V-STROM1000ABS
(VU51A)
2017V-STROM1000 2017年
V-STROM1000ABS
(VU51A後期)

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