「Naked Innovation」
250でお馴染みホーネットシリーズの長男坊であるCB900 HORNETのSC48型。
250や600と同じバックボーンフレームにCBR900RRの最終型であるSC33のエンジンを積んだモデル。
といってもエンジンヘッドもホーネット900専用となっている上にFI化されたもので、潔いほどピークパワーを捨て中低速に振ってあります。
いくら元がコンパクトなエンジンといえ排気量が排気量なだけに、ホーネットシリーズとしてはエンジンの存在感が強烈。
600よりもフレームは厚みやサスペンション口径を上げてあるんですが、このエンジンを無理矢理突っ込んでる感がまた良いですね。
ただまあそんな御託よりも900最大の魅力と言えばなんといってもシリーズとして唯一の二本出しである事でしょう。
デュアルショットガンサイレンサーという少し時代を感じさせるネーミングですが、900のみ許された装備。
非常にカッコ良いワケですが、これデザインだけではなく中低速での排気の図太さを音でもアピールする狙いも込められているんです。
それにしても
・ビッグバイクのエッセンスを持った250
・絶妙なエッセンスを持った600
・250のエッセンスを持った900
ホーネットシリーズって本当に良く出来てるというか、綺麗にクラスを跨いだ数少ないバイクですね。
ちなみにホーネット900は欧州が主要ターゲットだったんですが『HONDA 919』という名で2007年まで北米でも発売されていました。
そして意外な事にジャパニーズネイキッドがあまり人気とは言えない地域なのに好評だった。
理由は色々あると思います。
北米の人には気軽なサイズとパワーだろうし、開発において重要視された下から湧き出す図太いトルクフィールが良かったのもあるでしょう。
でもやっぱり一番の理由は日本と同じ様に、オールドルックな中でひと際目を引くアグレッシブにカチ上がった二本出しマフラーかと。
主要諸元
全長/幅/高 | 2125/750/1085mm |
シート高 | 795mm |
車軸距離 | 1450mm |
車体重量 | 218kg(装) |
燃料消費率 | 27.0km/L ※定地走行燃費 |
燃料容量 | 19L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 918cc |
最高出力 | 88ps/9000rpm |
最高トルク | 8.6kg-m/5500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | YTZ10S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8EH-9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.4L 交換時3.5L フィルター交換時3.6L |
スプロケ | 前16|後40 |
チェーン | サイズ525|リンク112 |
車体価格 | 820,000円(税別) |