
「PURE SPORT PERFORMANCE. PURE V-TWIN POWER.」
SV650のヒットのおかげで誕生する事となった長男SV1000と足並みを揃えた登場となった二代目のSV650/S。
FI化に加え先代のクラス初アルミオーバルトラスフレームから質実剛健なアルミダイキャストトラスフレーム。それに一目見ただけでSVと分かるテールライトが特徴的ですね。

実は成功した先代モデルの数少ない小さい問題点として
「高速道路やタンデム時にあまりにも優しすぎる(柔らかすぎる)」
という声がありました。
もともとSV650は街乗りを重視したモデルだったのでそれで正解だったんですが、あまりの人気で多目的に使われる様になったことからお金をかけてフレームを作り直し、剛性を上げる事で対応。

ちなみにこの二代目は欧州では2014年まで売られるという本当に息の長かったモデルです。
大排気量主義な日本ではモトマップ扱いだった事もあり鳴かず飛ばずで知らない人も多いと思いますが、欧州ではスズキを代表すると言っても過言じゃないほどのロングセラー。
その人気は凄まじくライバルが不在どころか2008年に登場した身内のSFV650(グラディウス650)までも食ってしまうほど。

普通は初代が成功するとハードルが上がるので期待に答えられず不人気車となってしまう事が多いのに、SV650は初代が大成功して二代目までも大成功したんだから凄いの一言。
長いモデルライフな上に晩年では日本で売らなったから少しマイチェンがややこしいんだけど、2007年モデルからはABSモデルの追加に伴ってラジエーターの幅を縮小、ブレーキ周りの見直し、フェンダーなどの各部修正などが入りました。

そして翌2008年モデルからはハーフフェアリングだったSモデルがフルフェアリングのSV650SFと+ABSのSAに置き換え。
シートも見直されて既に良かった足付きが更に良くなってます。

コレはコレでネイキッドに抵抗がある層から人気が出た。
ところでSVといえば(先代もそうですが)何とも言えない表情が特徴的ですよね。
日本ではアクが強いとかいう意見が多いですが、欧州人にはこれがとってもセクシーに見えるそうです。

このSV650の優れた特性とデザインを気に入ってる人は感性が欧州に近いんでしょうね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2130/730/1175mm |
シート高 | 800mm |
車軸距離 | 1430mm |
車体重量 | 171kg(乾) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 17.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 645cc |
最高出力 | 72ps/9000rpm |
最高トルク | 6.3kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/60ZR17(55W) 後160/60ZR17(69W) |
バッテリー | YT12A-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8E または U24ESR-N |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.1L 交換時2.3L フィルター交換時2.7L |
スプロケ | 前15|後45 |
チェーン | サイズ525|リンク110 |
車体価格 | 790,000円(税別) ※スペックはSモデル ※モトマップ価格 ※SV650/Fは正規販売なし |
VP52A後期なんか存在しませんVP53Aです