史上最強の『普通のバイク』・・・なんて的を得たキャッチコピーなんだろう。
98年にR1で世界でセンセーショナルを巻き起こしたのは有名で、数年は各社R1を追い掛けてた。そんな中でヤマハが何してたかというとこの隠し球を作ってた。
R1で一気にトレンドとなったツリ目二眼のハーフカウルを付けたネイキッドFZS1000FAZER(北米ではこの頃からFZ1で売ってた。)
よくフェザー、フェザーと言われるけど正しい読みは「フェザー」じゃなくて「フェーザー」もしくは「フェイザー」
まあでもFAZERって単語はヤマハの造語で、ヤマハ自身はフェザーでもフェーザーでもどっちでも構わないみたい。(と思ってましたがやっぱりフェーザーが正しいようです。)
当時のネイキッドはスペック命な欧州人にとってニッチな部門で、ハイスペックなバーハンバイク欲しくても無かったから、SSのカウルを剥いでバーハンにするのが流行りだしてた。それに目付けた欧州ヤマハからの要請が始まり。
エンジン以外にもR1の物と思わせる使い回しが見て取れる点から、R1のコストを分散させたかった意図が汲み取れますね。
しかしこれは言い換えるとローコストハイパフォーマンス。
この読みが当たりイギリスを中心に欧州で年間10000台を売り上げる大ヒット。各社がR1に対抗出来るSSを躍起になって作ってる中でこの成功だからヤマハは笑いが止まらなかっただろうなあ。
もちろん低速寄りにデチューンしてる。それでもネイキッドで143馬力は圧巻の一言。ただちょっと納得行かないのはオーソドックスな鉄のダブルクレードルフレーム。
コストカットで正立にするのもスイングアームを棒状の物にするのも分かるけど、モノサスなのにダブルクレードルフレームって重くなるし、レイアウトがモロに初代バンディットのGSF1200と被ってる。ただコッチは纏まって見える不思議。
主要諸元
全長/幅/高 | 2125/765/1190mm |
シート高 | 820mm |
車軸距離 | 1450mm |
車体重量 | 231kg(装) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 21.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 143ps/10000rpm |
最高トルク | 10.8kg-m/7500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17 後180/55ZR17 |
バッテリー | GT14B-4 |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR9E |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.7L 交換時2.8L フィルター交換時3.0L |
スプロケ | 前16|リア44 |
チェーン | サイズ530|リンク116 |
車体価格 | 980,000円(税別) ※プレスト価格 |