R1のエンジンを使っているということはR1と運命共同体なわけで、R1がモデルチェンジする度にFZS1000もモデルチェンジの噂が絶えなかったけど、R1が五代目に差し掛かろうとする頃になってモデルチェンジ。
開発コンセプトは「MONOLITE」~様々なパーツを組み合わせて一つの塊にするという造語~
先代は2001年のR1の5JJベースだったのに対し、2004年の四代目R1の5VYというクラス1のショートストロークエンジンを搭載。それを待望のアルミ製ダイヤモンドフレームに積んで、倒立サスやR1と同じ軽量5本スポークホイールを採用。
そしてR1が5バルブを諦めたのに対し現役で5バルブ。ヤマハはどんだけ5バルブにこだわるんだ・・・
FZ1&FAZERのデザインコンセプト「獰猛なR1」で、デザインにおいて一番気をつけた事は「隙間を作らない事」
インジェクションやタンク下、ラジエーター裏などに向こう側が見えるような隙間があると貧弱に見えてしまう。(90年前後の古いキャブ車や小型車が正にそう)
だから隙間を作らないためにダイヤモンドフレームはタンクを鷲掴みしたような形でFI周りを隠し、タンク形状も前方が盛り上がった特殊な形でヘッド周りを隠し、ラジエーターサイドカバーも干渉しないギリギリを沿った形の物にしてラジエーター周りを隠した。
デビュー当時ちょっと話題になった独特なヘキサゴンマフラーはマスの集中化とバンク角を取るために考えだされた画期的なマフラー形状だとヤマハは自慢してる。けど、その割にはFZ1以外に採用されていないような・・・
そんなこだわりの中でも一番アッパレなのはエキゾーストパイプ。
一番と四番のエキゾーストパイプが先代と比べ大きく湾曲している。これも上記と同じく凝縮感、肉厚感、骨太感を出すために行った演出。
コストが嵩むだろうに細部の細かい造形まで手を抜かず、全体を綺麗に纏める辺りはさすがデザインのヤマハと言われる所為だね。整備泣かせとも言えるけど。
主要諸元
全長/幅/高 | 2140/770/1205mm |
シート高 | 815mm |
車軸距離 | 1460mm |
車体重量 | 199kg(乾) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 18.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 998cc |
最高出力 | 150ps/10000rpm |
最高トルク | 10.8kg-m/8000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後190/50ZR17(73W) |
バッテリー | YTZ14S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR9EK |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.7L 交換時2.9L フィルター交換時3.1L |
スプロケ | 前17|リア45 |
チェーン | サイズ530|リンク122 |
車体価格 | 1,050,000円(税別) ※プレスト価格 |