
第二次クルーザーブームの火付け役として有名な本格クルーザーのスティード。
あのNV400カスタムから僅か3年でこの差は何だ?と思う人も多いかもしれない。
実はスティードはHAM(ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング)との共同製作車。つまり本場であるアメリカの声を交えて(というか主体?)で作られた本当のアメリカン。

だからこれだけの造りがいきなり出来たわけだね。画期的だった位相クランクエンジンだったけどクルーザーには相応しくないってことでヤメて大幅に改良された低回転寄りのエンジンになった。
さらに今ではイントルーダー400やDS400も使ってるリジッド風に見えるリア周りはスティードが初。
まあその結果、そりゃもうコレでもかってくらいの大ヒット。
それまで400のクルーザーといえばヤマハのビラーゴだったけど、スティードでホンダが一気に掻っ攫った。

カスタムベースとして見ても優秀だったのも人気の一つかな。
途中途中に派生モデルとして安価モデルのVLC、ディッシュホイールを付けたVSE、スプリンガーフォークを付けたVLS等が発売されました。
2002年の排出ガス規制に伴って2001年にノーマルのVLXに一本化するマイナーチェンジをしたんだけど、ホンダはそのモデルを最後にスティードの生産を終了して併売していたシャドウへ一本化することなりました。一部の海外では既にシャドウという名で売られてたりしたんだけどね。

実に16年間も売られてた超ロングセラー車。ホンダクルーザーとしては唯一成功を収めたバイクと言えるかも。ああ、でもマグナ250もヒットしたか。
主要諸元
| 全長/幅/高 | 2310/760/1130mm | 
| シート高 | 680mm | 
| 車軸距離 | 1600mm | 
| 車体重量 | 208kg(装) | 
| 燃料消費率 | 37.0km/L ※定地走行テスト値 | 
| 燃料容量 | 9L | 
| エンジン | 水冷4ストロークOHC2気筒 | 
| 総排気量 | 398cc | 
| 最高出力 | 30ps/7500rpm | 
| 最高トルク | 3.3kg-m/5500rpm | 
| 変速機 | 常時噛合式5速リターン | 
| タイヤサイズ | 前100/90-19(57S) 後170/80-15(77S) | 
| バッテリー | FTX9-BS | 
| プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 | DPR7EA-9/DPR8EA-9 または X22EPR-U9/X24EPR-U9 | 
| 推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(SAE10W-30) | 
| オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに | 全容量2.8L 交換時2.1L フィルター交換時2.3L | 
| スプロケ | 前16|後45 | 
| チェーン | サイズ525|リンク120 | 
| 車体価格 | 599,000円(税別) | 




