今回は少し男性的な話。
先入観や偏見と言われるかも知れませんがバイクというコンテンツが男性に人気な事から見ても女性と縁がないバイク乗りは多いかと・・・系譜なんて訪問者の9割が男性です。
そのため
「バイクに乗ってもモテない」
とお思いの人も非常に多いかと思いますが・・・必ずしもそうとは限らない。
ヤマハが20~30代の女性を対象としたアンケート結果(ヤマハ発動機株式会社「TRICITY LMW部調べ」)によると意外な事が分かりました。
【調査概要】
調査名:女性のバイクに対する意識調査
調査実施期間:2015/6/25~2015/6/26
調査手法:インターネットパネルを利用したWEB定量調査
サンプル年齢:20~39歳
サンプル性別:女性のみ
サンプル数:618名
「バイクに乗ってみたい、または運転してみたいですか?」
というアンケートを取ったところ、こういう結果が出たんです。
なんと実に約半数以上の女性が
「バイクに乗ってみたい」
と考えているという驚きの結果に。
しかし一方で
「二輪免許を取得していますか」
という質問に対してはこういう結果。
僅か12%しか居なかった。
そして
「取得を考えたことがあるか」
という質問に対しては約40%ほど。
この調査結果を受けてヤマハは
「女性の方に潜在需要がある」
という結論を出していました・・・が、既にバイクに乗っている男性にとって重要なのはここから。
合わせてこういう質問もされていました。
「バイクに憧れた事がありますか」
46.8%と非常に多くの女性がバイクに憧れを抱いた事があると回答。
しかも一番多かった理由は
「格好良いから」
というもの。
そしてもう一つ。
「タンデムするならどんな人としたいですか?」
という質問に対し
「異性・恋人」
と答えた女性が89.5%と圧倒的だった。
つまり世の女性の約半数は
「免許を取ってまで乗ろうとは思わないけどバイクを格好良いと思っておりタンデムデートに憧れを持っている」
ということになる。
ちなみに
「バイクで何処へ行きたいか?」
という問いに対しても
1位 海岸沿い
2位 定番のツーリングスポット
3位 自然あふれる所
とバイク乗りなら比較的誰もが知ってるであろうベタなもの。
女性はバイクなんて興味ないとか我々は思っていますが、実際は興味ある人が多いんですね・・・バイク乗りとしてこれを使わない手は無い。
気になる人がいたら気軽にタンデムに誘ってみてはいかがでしょうか。
もしかしたらその人はバイクに乗るアナタを格好良いと思っており、タンデムに誘われるというのは白馬に乗った王子様(ソッチじゃないですよ)に誘われる様な事なのかもしれない・・・。
と言ったところで恐らく大多数の野郎バイカーは
「絶対に嘘だ、バイクに乗ってもモテない」
って思うでしょう。
確かにバイクが縁で彼女が出来ましたなんて話はほとんど聞かないし
「バイク乗るなんて格好良いですね」
なんて言われた事がある人は例えお世辞であろうと1割も居ないかと。
このアンケート調査と体感のギャップは何なのか。
女「バイクのタンデムデートに憧れる」
男「バイクに乗ってもモテない」
何故こうなってしまっているのか。これがずっと気になっていたんですが、バイクに全く興味のない平成生まれの女性達に話を聞く機会があって思わずナルホドと唸った意見があったのでそれを元に書いていきます。
バイクについて聞いてみるとヤマハの調査結果通り
「バイクに乗る男性は格好良いと思う」
「タンデムしてみたい」
という答えが確かにあった・・・あったんですが、詳しく聞いてみると同時にこの格好良いを
「多くのバイク乗りが勘違いしている」
という事も分かったんです。
バイクに乗らない女性が思う格好良いバイク乗りというのはこういうバイク乗り・・・ではない。
こういうバイク乗りでも
もちろんこういうバイク乗りでもない。
バイクに乗らない女性が格好良いと思うのはこういうバイク乗り。
要するにバイクをツールとして普段遣いしている人。
極論すると
『通勤や街乗りに使ってるバイク乗り』
だったんです。
「レインスーツを着て走ってる人が格好良い」
という意見すらありました。
これに対してバイク乗りは基本的に愛車(バイク)を世界一好きで世界一格好良いと思ってるから
「格好良い愛車で格好良くキメることが最高に格好良いんだ」
というヒーローの様な図式を思い浮かべてしまう。
ギャップの原因はここにあると思われます。
バイクに乗らない女性にとってバイクというのはツールのような物だから
『平然と当たり前のようにバイクに乗る姿』
これこそが格好良いバイク乗りと考えている。ビューティフルライフのTW200や最近ではアンナチュラルのW400などドラマに起用され一般人にもウケが良かった使われ方が正にそれですよね。
しかし野郎バイカーは漫画やアニメやアクション映画の様にバイクを前面に押し出して凄みを出す姿こそが格好良いバイク乗りだと思ってる。
だからバイクを村正やエクスカリバーのような『最強の武器』と思ってブンブンと見せつけるように振り回し勝利ポーズを決めようとする。
でもバイクを知らない女性にとってバイクはそういう物ではないのでヤバい人としか思われない。結果として期待に対する効果が得られずモテないと考えてしまうという話。
もちろんそうやって酔いしれる事が出来るのがバイクの魅力の一つであるのは間違いないのですが、気になる女性の前だけでは最強の剣ではなく腰から下げるマルチツール程度に思い、必殺技のように繰り出すのではなく何気なく使ってる姿を見せ”糸口”にするのが賢い選択かと。