日本でKTMを知ってる人はどのくらいでしょう。
オーストリアのメーカー(オーストラリアじゃないよ)で主にオフロードで有名というかオフロード専門メーカー。
オフのレースやダカール・ラリー等で優秀な成績を収める名門なのでオフ好きの間では結構有名だったりするわけですが、近年インドのバイクメーカーバジャージ・オートが筆頭株主になった事でオンロードバイクも出すようになってきたわけです。
創業当初はオフロード専門メーカーというわけではなくMVアグスタからエンジンを買ってレースに出場したりもしてました。
KTMの社名の由来ですが
K=創業時の出資者だった投資家のErnst “K”ronreif(エルンスト クローノライフ)
T=創業者であるHans ”T”runkenporz(ハンス トゥルンケンポルツ)
M=創業時の土地であるオーストリアのザルツブルク州”M”attighofen(マッティヒホーフェン)
となってます。
「クローノライフ・トゥルンケンポルツ・マッティヒホーフェン(KTM)」
凄く長いですね。
ちなみに”翼をさずける”で有名なレッドブルも同じオーストリア ザッツブルグ州の企業。
その為か両社は非常に仲が良かったりします。
更に上げるならハスクバーナって聞いたことありませんか?
もともとは芝刈り機やチェーンソーのメーカーでバイクのチェーンを作ってる内にいつの間にかエンジンからフレームまで作るようになっていったってユニークなスウェーデンのメーカー。
バイク部門はハスクバーナモーターサイクルといってもうチェーンソーのハスクバーナとは関係ないですが、アグスタやBMWといったメーカーにたらい回しになっていて今はKTMに拾われてます。
ちなみにアグスタへと吸収される際にハスクバーナを辞めていったエンジニア達で立ち上げた会社であるフサベルも今はハスクバーナと同じくKTMに拾われてます。元サヤというか何というか。
ちなみにどのメーカーも基本的にオフ車メーカーです・・・どんだけオフ車好きなんだよって話ですが。
さて話を戻して
実はKTMは自転車(ロードバイク)も作ってますが一応分社化された別会社となってます。
よくよく考えてみるとバイク作ってる会社で自転車作ってるメーカーって無いですよね。ヤマハは電動自転車を出してますがモーターのみで車体はブリヂストンだし、スズキに至ってはパナソニックのOEMってだけ。意外だな。
話が戻ってませんでした・・・
KTMには一貫したコンセプトがあります。
それは「READY TO RACE」
これはどういう意味かというと、別にレースに出ろと言ってるわけではありません。
オーナーがバイクに乗っている内にレースに興味を持ったら、いつでも出れるような純粋で冒険的で極限性能なバイクをKTMは作っている。
という意気込み的な意味。
まあそんなこと言われても?ですよね。
KTMバイクの特徴を簡単に説明するなら
「何を差し引いてでも軽さ(パワーウェイトレシオ)を最優先」
という事。
耐久性より軽さ!メンテナンス性より軽さ!扱い易さより軽さ!コストより軽さ!
とにかく軽さです。車重しか見てないんじゃないかってくらい軽さに拘りを持っています。
軽さへのコダワリは半端なものじゃなくウェアやパーツといったコラボモデルですら軽さ第一です。
そのためかKTMはエキスパート向けという非常にマニアックなイメージに。まあ販路の問題や車種もニッチな物が多かったのもありますが。
しかし上で言った通りバジャージ・オートの横槍かアジア市場への参入という利害が一致したのか分かりませんが、方針転換によりエントリーモデルと成り得るスモールDUKEシリーズを出したことでそのイメージも大分変わってきました。
このサイトへのリクエストでもDUKEシリーズを希望する方が思いのほか多くて驚きました。
今回はそんな新生KTMとも言えるスモールDUKEシリーズを紹介します。
内製かどうかは知りませんけどKTMファミリーはMTBも作ってますよ。
ハスクはe-bike特化ですね。
ヤマハが自転車メーカーじゃないと言われたら該当しないのかも知れませんけど、FANTICなんかも自転車とバイクの両方を作ってますよ。