世界で初めてオートバイを作ったのは現ベンツ(ダイムラー)

メルセデスベンツ

世界で初めてオートバイを作ったのは自動車の父でもあり、後にダイムラー・ベンツの元となる会社DMC(ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト)の創始者ゴットリープ・ダイムラーさんです。

ゴットリープ・ダイムラー

世界で初めて自動車を作った人としては有名ですが、実は車より先にバイクを作って特許まで取っていたんですね。

それがこれ。

1885-1886年 Reitwagen(リートワーゲン)

リートワーゲン

264ccの0.5馬力で時速10kmで走ることが出来たそうです。

何でも息子に乗らせて実験してたとか。

股の真下で轟々と炎が燃えてるなんて熱い以前に相当な恐怖があったんではなかろうか・・・

設計図

しかしダイムラーはすぐに四輪の方に取り掛かり、世界初の四輪車の製作に成功するとそちらへ注力する事になり市販化には至たらず。

世界で初めてオートバイが市販化したのは約10年後の1894年の事。

それもダイムラーではなく同じドイツのヒルデブラント&ヴォルフミュラー(H&W)という会社から。

1894年 Hildebrand & Wolfmüller

ヒルデ&ヴォルフ

世界初の量産車となるとこのバイク。

1489ccで最高速は45km。総生産台数は3000台にも上ったそうです。

H&W構造

ドイツではオートバイの事をモトラードと言うのですが、その言葉を生み出したのもH&Wと言われています。

2010年ごろに偶然アメリカの家庭で見つかったものがネットオークションに掛けられ8万6000ポンド(約1500万円)で落札されました。恐ろしい値段ですね。

ちなみに1896年(明治29年)に初めて来日したオートバイメーカーでもあり、日比谷をデモ走行したそうです。

残念ながら1919年の第一次世界大戦の終戦と同時に閉鎖となりました。

余談ですが日本で最初に生まれたオートバイは何処のかというと大阪の島津 楢蔵さんの作ったNS号です。

1909年 NS号

NS号

20台ほど売れたらしいのですが残念ながら現存しているのは一台もありません。

もはや昔過ぎる上にホンダのホの字も出ないから何一つピンと来ない人も多いかと・・・

しかしもしダイムラーが二輪車に本腰を入れてたら今頃はメルセデス・ベンツのバイクが売ってたんでしょうかね。

スリーポインテッドスターのバイクか・・・

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