「日常で乗れるスーパースポーツ」
ヤマハとして何年ぶりになるのか分からないくらい久しぶりに登場した250ccニューモデル。
最初に話題となったのは2013年の東京モーターショーへの出展だったと思いますが一時期はこのR25の話題で持ちきりでした。
そもそもヤマハは
「国内モデルはもう無理」
というアナウンスを2000年代後半にしていました。ではどうしてここに来て250ccのニューモデルを出したのかと言うと、実はこのクラスがグローバルモデルになったから。
我々にとってはエントリークラスである一報で、いま一番熱いアジアにとっては実質トップクラスでもあるわけです。
だからこそ出すことが出来たというわけ。
主な特徴としては
・マルチファンクションメーター
・逆スラント二眼ヘッドライト
・LEDテール
・非対称スイングアーム
・ダイヤモンドフレーム
・並列二気筒180度クランク
などなど。
中でもエンジンはYZF-Rシリーズらしく
『36ps/12000rpm|2.3kg-m/10000rpm』
というクラストップのパワー・・・なんですが、排気量から見ても分かる通りお世辞にも低速トルクがあるわけじゃないし、ハイギヤードだからギアチェンジの頻度もかなり上がる。
しかしR25の凄い所はそれが決して扱いづらさに直結していないという事。
実はR25で一番煮詰められた部分はピークパワーではなくここ。
アクセル開度による空気流入量の変化による”もたつき”を徹底的に潰して扱いやすさを生み出してるわけです。
そしてもう一つ大事なのがそれに合わせられる車体。
・スチール鋼管のトラスフレーム
・41mm径インナー正立フォーク
・リンクレスモノサス
などなどハッキリ言うと何か画期的な装備が付いているわけではなく非常にオーソドックスな造り。
でもそれはつまりヤマハが既に熟知している技術という事でもあり、ハンドリングとフィーリングを煮詰める事をより容易にした。
つまりYZF-R25というバイクは
『回しやすいエンジン』
とそれに合わせられる
『フィーリングの良い車体』
によってスポーツライディングが非常にしやすいバイクになっているという事。
「毎日乗れるスーパースポーツ」
というコンセプトはここにあるわけです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2090/720/1135mm |
シート高 | 780mm |
車軸距離 | 1380mm |
車体重量 | 166kg(装) [168kg(装) ] |
燃料消費率 | 26.2km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 14.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC2気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 36ps/12000rpm |
最高トルク | 2.3kg-m/10000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前110/70-17(54S) 後140/70-17(66S) |
バッテリー | GTZ8V |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 | CR9E [CR8E] {LMAR8A-9} |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに | 全容量2.4L 交換時1.8L フィルター交換時2.1L |
スプロケ | 前14|リア43 |
チェーン | サイズ520|リンク112 |
車体価格 | 515,000円(税別) [555,000円(税別)] ※[]内はABSモデル ※{}内は18年モデル(BS8/B0E型) |