YZF-R25の系譜

YZF-R3(B02)-since 2014-

YZF-R3

R25のボアアップ(320cc)バージョンとなるYZF-R3。

造りは基本的にR25と同じです。違うところと言ったらエンジンと何故かヒールガードの肉抜きがR3では無くなってるくらい。ああギア比とタイヤ銘柄も違います。

YZF-R3メーター周り

・・・なんかただのニューモデル紹介になっちゃってるな。

 

もしかしたら覚えてる人がいるかもしれないんだけど、ヤマハは数年前に

「もう国内向けのニューモデルは採算が取れないから出さない!」

と言っていました。

じゃあ何でR25やR3を出したのかというと御存知の通り国内向けというよりグローバルモデルだからですね。

生産国は今もっとも熱いと言われるインドネシア。YIMM(YAMAHA Indonesia Motor Manufacturing)が生産。

インドネシア試乗会

YZF-R25そしてYZF-R3がグローバルモデルである最もたる象徴がその車名。フラッグシップの証である”YZF-R”という車名を冠しているということ。

これはCBRやNinja(果てはCRFなど)にも言える事ですが、インドネシアを中心としたアジアでのセールスを狙っているからなんですね。

意外に思うかもしれませんが、インドネシアを中心とした東南アジアは急速な経済発展によって国民が豊かになっていくと共に近年になってMTのスポーツバイクといった嗜好性の高いバイクの需要が高まりつつあります。

そしてバイクに対する嗜好性が高まるということは・・・バイクレースも人気が出てきてるんですねえ。

MotoGPやSBKなど非常に人気があります。少なくとも日本なんかよりは間違いなく。

そんな中でメーカーのSSと同じファミリーネームを付けた手の届くスポーツバイクが出たら?

そりゃバカ売れですよね。

インドネシアヤマハサンデーレース

更に向こうはアマチュアによる草レースも盛んで、当然ながらYZF-R25でも去年からメーカー主催で行われ非常に盛り上がっています。

R25

上の写真はアジアロードレース選手権プロダクション250クラスのYZF-R25ワークス仕様。日本でも開催されています。

R25はこれを睨んで作った面もあります。そう捉えるとSSと言えなくもないですね。

ヤマハレーシングfactory

「レースのある所にヤマハあり」

 

ヤマハはホンダに負けず劣らずレースに力を入れる企業体質があります。

なんでかといえばヤマハは創業当時、誰も知らない誰からも興味を持たれない弱小メーカーでした。

そんなヤマハが一躍ホンダに迫る二輪メーカーとなれたのは、1955年当時国内レースの最高峰だった富士登山レースや浅間高原レースで新参ながら見事に優勝し知名度を上げたことがキッカケです。

だからヤマハにとってレースというのは原点であり最もセールス効果のある手段と考え力を入れているわけですね。

 

更には(試験的にとはいえ)なんと日本で言う白バイまでR25になる始末。

YZF-R25白バイ

ヤマハがどれだけインドネシアに力を入れてるかお分かり頂けたでしょうか?

MotoGPエディションがR25だけでR3には用意されていないものそういう事情からです。

MotoGPエディション

R3のページでしたねスイマセン。

 

YZF-R3は欧米(日本も含むかな)といったバイク先進国においてのエントリーモデルでありライトウェイトスポーツ車であるワケですが。

「だったら400ccで良くないか?」

と思う所ですが、欧州人にとってのライトウェイトスポーツは300cc前後くらいまでらしく400ccはどうも中途半端でウケが悪いそうです。難しいですね。

更に言うなら何故日本だけR25とR3のダブルラインナップなのかというと、欧州ではボアだけ変更したバイクを同時に売ってはいけないんです。簡単に載せ替えを行わせない為でしょうね。

つまりR3とR25はボア径が8mm違うだけなのでNGというワケ。

アメリカは・・・まあデカイが正義ですから言わずもがな。

CBR300R_Ninja300_YZF-R3

アメリカは公式サイトのPVでもCBRやNinjaより排気量が上なことをアピール。いやあ実にアメリカらしい。

 

しかし同じバイクでも東南アジアではフラッグシップに匹敵し、かたや日欧米ではエントリーモデルって面白い話ですよね。(インドなど国によってはR3とR25が逆だったりもしますが)

グローバルで見た場合これほどジャストミートなクラスはないわけで、アジアのおこぼれと言えなくもないですが、理由はどうあれそのおかげでこんなお金掛かってる割には意外と安い普通免許で乗れるバイクが日本にも入ってきたってわけです。

R3WarmUp

また話が反れてますね。本当にゴメンナサイ。

上記の理由から日本の場合、R25もR3も売ってるっていうちょっと変わった売り方しててユーザーは惑わされる面も無きにしもあらずだと思うんですよ。

これはホンダがCBR250RとCBR400R、カワサキがNinja250とNinja400というふうにクラス毎に用意してるのに対し、ヤマハはR25しかないので400ccの空きをR3で埋めようって考えなんでしょう。実際排気量が400に少し届かないけどパワーウェイトレシオが凄いしね。

 

 

・・・恐らく多くの人は

「そんな話どうでもいいわ!結局のところどう違うの!?どっちが良いの!?」

って思ってることと思います。

一つ言えることはR3がR25の上位互換かと言えば必ずしもそうでもないです。うーんなんて言ったらいいんだろうか。

YZF-R25|3メーター

例えるなら

R25が下を犠牲にしてでも上でのパワーを追い求めてるのに対して、R3は全体的にパワーを追い求めてる感じ。と言ってもR3はR3で42馬力もあるんだけどね。

YZF-R3かYZF-R25か

どっちが乗り易いかと言えば間違いなくR3の方だと思いますが、回してナンボな小排気量スポーツ特有の面白さがあるのはR25の方でしょう。

実際どっちが売れてるかといえば2015年上半期の販売台数を見るに、当たり前だけどR25が4000台なのに対しR3は400台と割合的には9:1。

まあ日本の場合は250cc以上は車検あるしね。

 

最後に小言を言わせてもらうなら、ここまでスポーツに作ってるんだからポジションももう少し前傾してても良いような気がするんだけど、まあエントリーモデルにそういうのを求めるのは野暮かな。サーキットユースとか考えてる人は自分でハンドル変えるだろうしね。

YZF-R25逆スラント

しかし250はあっという間に各社ネイキッドからフルカウルまで出揃って選び放題の良い時代になったもんですね。

バイクデビューを考えてる人にとってはまたとない絶好の機会かと。

エンジン:水冷4サイクルDOHC二気筒
排気量:320cc
最高出力:42ps/10750rpm
最大トルク:3.0kg-m/9000pm
車両重量:169kg(装)

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【関連車種】

CBR250/CB250の系譜
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系譜図

yzf-r25 2014年
YZF-R25(1WD/2WD)
yzf-r3 2014年
YZF-R3(B02)

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