恐らく和製クルーザーで一番の知名度を誇るであろうドラッグスターシリーズの250モデルとして登場したドラッグスター250。
ビラーゴと何が違うのかというと、キャスター角(フロントフォーク)を3度ほど更に寝かせホイールベースを伸ばし、全高も抑える事でロー&ロングさが強くなりました。更に細かい事を言うとエンジンのフィンやクランクケースカバーを肉厚にしボリュームを増加。
ビラーゴよりも更にクルーザーとしてのルックスに磨きを掛けたというわけです。中でもシリンダーフィンの造形はDSシリーズでは一番ではないかと。
XVS250 DragStar
(19D)
-since 2008-
こちらは2008年からの排ガス規制に対応した19D。
二本出しマフラーだったのが一本に纏められたんですが驚きな事にキャブのまま。SRや兄貴分の400ですらFI化されたのに。オーストラリアのViragoやアメリカのV-Star250との兼ね合いもあるんでしょうね。アッチもミクニキャブです。
クルーザーはあまり詳しくないので何を書けば良いか少し検索してみると、エントリークルーザーとして当然ですが
「DS400とDS250どっちが良いのか」
という永遠の課題ともいえる事についての内容が多い。
両車を比べてみると、意外と数値的な寸法は変わらなかったりします。ただこれはハンドルやウィンカーといった所で決まっているものなので実車見ると分かりますが250はスリムで400はマッチョ。これはフェンダーやカウルなどが排気量が上なだけあって厚みがあるから。
DS4の武器はズバリ重厚さ。クラシックモデルとなるとなおさら重厚になる。(写真左が400、右が250)
じゃあ250の武器は何かというと軽薄さ・・・言ってることが矛盾しているように聞こえるかもしれないけどコレがDS250の武器。
クルーザーはその見た目通り、重く大きい事から取り回しが大変なのが当たり前。街乗りでクルーザーをあまり見かけないのはこういう理由もあるからなんだけど、250はビラーゴの後継なだけあってパワーこそ無いけど乾燥重量で159kgとクルーザーでは最軽量の類。
これが無理ならもうクルーザーは無理と言えるくらい軽い。そのためか250cc層だけでなく、女性クルーザー層にも非常に人気が高いようですね。
DS250は乗ってる時も降りた時もクルーザーとは思えないくらいヒョイヒョイ動かせる。
“非日常性”が強く求められるクルーザーにおいて気兼ねなく毎日乗れる「日常系クルーザー」なのがXVS250DragStar。
主要諸元
全長/幅/高 | 2320/915/1075mm [2320/935/1070mm] |
シート高 | 670mm |
車軸距離 | 1530mm |
車体重量 | 159kg(乾) [160kg(乾) ] |
燃料消費率 | 55.0km/L [51.0km/L] ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 11.0L |
エンジン | 空冷4サイクルOHC2気筒 |
総排気量 | 248cc |
最高出力 | 23ps/8000rpm [20ps/8000rpm] |
最高トルク | 2.2kg-m/6000rpm [1.9kg-m/6000rpm] |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前80/100-18(47P) 後130/90-15(66P) |
バッテリー | YTZ7S |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR6HSA または U20FSR-U |
推奨オイル | ヤマルーブプレミアム または スポーツ または スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.8L 交換時1.4L フィルター交換時1.6L |
スプロケ | 前20|後56 |
チェーン | サイズ428|リンク146 |
車体価格 | 499,000円(税別) [577,500円(税別)] ※[]内は19D型 |
系譜図
1988年 XV250/SPECIAL Virago (3DM) | |
1992年 SRV250/S (4DN) | |
1996年 RENAISSA (4DN) | |
2000年 XVS250 DragStar (5KR/19D) |
【関連車種】
Shadow400の系譜|DragStar400の系譜|インクラ/ブルバ400の系譜|REBEL250の系譜