ゴールドウィングの系譜

ワルキューレ ルーン/NRX1800(SC53)
-since 2004-

ワルキューレルーン

「生産の限界打破」

コンセプトモデルかと見紛う程の造形に変貌した完全受注生産のワルキューレ ルーン別名NRX1800。

先代から更にローロング化され、シームレス加工のボディにゴージャスなスプリンガーフォークに片持ちプロアーム。カウルに沿うように綺麗に流れている装飾のようなラジエーター等など。

SC53メーター

明らかに既存のバイクとは違うオーラを漂わせていますね。それもそのハズで、このバイクは生い立ちが少し他のバイクとは違います。

 

このバイクが作られる発端となったのは1995年にホンダが出したコンセプトモデル。

ゾディア

この「ZODIA」を市販化しようとアメリカホンダの副社長レイ・ブランクが言い出したのが始まり。

そして2000年にオハイオビーチで(写真左から)ホットロッドコンセプトのT1、ネオクラシックのT2、ドラッカーのT3の3モデルを展示。

コンセプトT1 T2 T3

大反響だったわけですが、その中でも圧倒的人気を誇ったのがネオクラシックのT2だった。

「今すぐ売ってくれるなら3万ドルまで出す」

と言い出す人まで現れる始末。

そこで何としてもT2を市販化しろと要請を受けたのがGL1800の開発責任者でもあった青木さん。

「こんなの無理・・・」

と思ったらしいのですが、アメリカからの強い要望で製作。

SC53

「何もかもデザインを忠実に再現したのはこのバイクくらい」

と後日談で漏らすほどコンセプトモデルに近づけるために相当な切磋琢磨がありました。

例えばこう見えてクルーザー初となるユニットプロリンクだったり、明後日の方向にあるジェネレーターなど、ルーンのために編み出した新技術は11にも及んだ。

ルーンサービスマニュアル表紙

ただし、単に再現しただけじゃないのがルーンの凄い所。

ルーンは二輪初となるクロームメッキアルミホイールとなるわけですが、スペシャルモデルとして恥じぬ完璧なメッキホイールに仕上げるためには製造元であるアメリカの技術では完璧に仕上げるのは無理だった。

NRX1800

そこで頼ったのが日本にいる熟練の老職人夫婦。

この人達にしか出来ないとして全てのホイールを手作業による羽布研磨をしてもらうことに。

そのため1日で最大でも7セットにしか出来ず、しかもそれをわざわざアメリカまで送る必要があったため車両本体価格$27000とは別に+$1500のオプション扱いに。

アルミメッキホイール

更には組み立ても手組みだった事から、1日で作れる最大の台数は20台が限度で、約二年間での総生産台数は1200台以下という少なさ。

ちなみに日本ではホンダの逆輸入を取り扱うパッセージが代理輸入という形となりホイール込みで378万円(税別)。日本には100台も入ってきていないとのこと。

ワルキューレルーン

ただ最初にも言いましたがワルキューレルーンの凄い所は、GOLDWINGの2倍近い価格でも、豪華絢爛なメッキでもなく

「T2コンセプトは凄いけど市販は無理だね」

と大多数が考えていた常識を覆した事にあります。

 

エンジン:水冷4サイクルOHC2バルブ水平対向6気筒
排気量:1832cc
最高出力:
110ps/5350rpm
最大トルク:
17.2kg-m/4000rpm
車両重量:360kg (乾)

系譜図

M1 1972年
M1(A0K)
GL1000GW 1974年
GL1000
GOLDWING(GL1)
GOLDWING1200 1980年
GL1100
GOLDWING(SC02)
GL1200

1984年
GL1200
GOLDWING(SC14)

GOLDWING-SE 1988年
GL1500
GOLDWING(SC22)
GOLDWING-SE 1996年
VALKYRIE/TOURER(SC34)
SC47 2001年
GL1800
GOLDWING(SC47)
SC47 2004年
VALKYRIE RUNE
/NRX1800(SC53)
SC68 2011年
GL1800
GOLDWING(SC68)
F6C 2014年
GOLDWING
F6B/F6C(SC68)
2018ゴールドウィング 2018年
GOLDWING/TOUR(SC79)

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