
「SPIRIT OF THE PHOENIX」
ネイキッドモデルだったSTDがGL1500で無くなり早八年が過ぎた頃、突如登場したアメリカンスタイルのVALKYRIE。GL1500CまたはF6Cとも言われています。
F Flat
6 6Cylinder
C Custom
ちなみに読み方は英語読みのヴァルキリーではなくドイツ語読みのワルキューレ。
これも製造は北米ですが日本にも正規で入ってきました。下の写真はスクリーンやサイドパニアなどのOPを装備したVALKYRIE TOURER。

ところで
「SPIRIT OF THE PHOENIX」
ってSHADOWのコンセプトじゃなかったかなと思ったら、これはホンダのアメリカン(シャドウやマグナなど)全てに通ずるコンセプトだったようで、ワルキューレはその頂点に立つ旗艦という立ち位置だったようです。

さてこのワルキューレ、専用ボディにGL1500のエンジンを積んでるわけですが、実はGL1500よりも豪華だったりします。
GL1500ではスペースやメンテナンス性の問題から見送られた一気筒一キャブ、つまり3+3の6連キャブがワルキューレでは採用されているんです。
同調取るのが大変そうだけどアメリカンという事でそれを逆手に取ったということでしょうか。
更に驚きなことにバルブタイミングのオーバーラップ量を増やすことで低回転寄りにするどころか高回転寄り(97ps/5000rpmから100ps/6000rpmに)にして、スポーツ性を増すというセオリーに反するチューニング。

でも一番すごいのはやっぱりマフラー。
一見すると6to2に見えるけど、実は6to6で一切集合していない。
これは排気音を消すことが大事だったGL1500と違い、排気音で六気筒であることを強調しアピールするため。

でも見た目は二本出しでスリムっていう何ともニクい演出。
つまりGL1500でタブーとされた事を敢えてやっているのがワルキューレ。
良い意味で

「グレたゴールドウィング」
と言えるかと。
主要諸元
全長/幅/高 | 2555/980/1185mm [2555/980/1460mm] |
シート高 | 740mm |
車軸距離 | 1690mm |
車体重量 | 333kg(装) [359kg(装)] |
燃料消費率 | 22.0km/L [21.5km/L] ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 20L |
エンジン | 水冷4サイクルOHC2バルブ水平対向6気筒 |
総排気量 | 1520cc |
最高出力 | 100ps/6000rpm |
最高トルク | 13.5kg-m/4500rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前150/80R-17(72H) 後180/70R-16(77H) |
バッテリー | FTX14-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DPR6EA-9/DPR7EA-9/DPR8EA-9 または X20EPR-U9/X22EPR-U9/X24EPR-U9 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラU(SAE10W-30) または HondaウルトラGP(SEA10W-40/20W-50) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.3L 交換時3.5L フィルター交換時3.7L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 1,450,000円(税別) [1,640,000円(税別)] ※[]内はワルキューレツアラー |
ワルキューレ乗ってます
中々記事に取り上げられることの無いバイクなので凄く嬉しいです