VALKYRIE/TOURER(SC34) -since 1996-

Valkyrie

「SPIRIT OF THE PHOENIX」

ネイキッドモデルだったSTDがGL1500で無くなり早八年が過ぎた頃、突如登場したアメリカンスタイルのVALKYRIE。GL1500CまたはF6Cとも言われています。

F Flat
6 6Cylinder
C Custom

ちなみに読み方は英語読みのヴァルキリーではなくドイツ語読みのワルキューレ。

これも製造は北米ですが日本にも正規で入ってきました。下の写真はスクリーンやサイドパニアなどのOPを装備したVALKYRIE TOURER。

SC34カタログ

ところで

「SPIRIT OF THE PHOENIX」

ってSHADOWのコンセプトじゃなかったかなと思ったら、これはホンダのアメリカン(シャドウやマグナなど)全てに通ずるコンセプトだったようで、ワルキューレはその頂点に立つ旗艦という立ち位置だったようです。

f6cエンジン

さてこのワルキューレ、専用ボディにGL1500のエンジンを積んでるわけですが、実はGL1500よりも豪華だったりします。

GL1500ではスペースやメンテナンス性の問題から見送られた一気筒一キャブ、つまり3+3の6連キャブがワルキューレでは採用されているんです。

同調取るのが大変そうだけどアメリカンという事でそれを逆手に取ったということでしょうか。

更に驚きなことにバルブタイミングのオーバーラップ量を増やすことで低回転寄りにするどころか高回転寄り(97ps/5000rpmから100ps/6000rpmに)にして、スポーツ性を増すというセオリーに反するチューニング。

SC34カタログ写真

でも一番すごいのはやっぱりマフラー。

一見すると6to2に見えるけど、実は6to6で一切集合していない。

これは排気音を消すことが大事だったGL1500と違い、排気音で六気筒であることを強調しアピールするため。

6本出し

でも見た目は二本出しでスリムっていう何ともニクい演出。

つまりGL1500でタブーとされた事を敢えてやっているのがワルキューレ。

良い意味で

GL1500C

「グレたゴールドウィング」

と言えるかと。

主要諸元
全長/幅/高 2555/980/1185mm
[2555/980/1460mm]
シート高 740mm
車軸距離 1690mm
車体重量 333kg(装)
[359kg(装)]
燃料消費率 22.0km/L
[21.5km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 20L
エンジン 水冷4サイクルOHC2バルブ水平対向6気筒
総排気量 1520cc
最高出力 100ps/6000rpm
最高トルク 13.5kg-m/4500rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前150/80R-17(72H)
後180/70R-16(77H)
バッテリー FTX14-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR6EA-9/DPR7EA-9/DPR8EA-9
または
X20EPR-U9/X22EPR-U9/X24EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラU(SAE10W-30)
または
HondaウルトラGP(SEA10W-40/20W-50)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量4.3L
交換時3.5L
フィルター交換時3.7L
スプロケ
チェーン
車体価格 1,450,000円(税別)
[1,640,000円(税別)]
※[]内はワルキューレツアラー
系譜図
M11972年
M1
(A0K)
GL1000GW1974年
GL1000
GOLDWING
(GL1)
GOLDWING12001980年
GL1100
GOLDWING
(SC02)
GL1200

1984年
GL1200
GOLDWING
(SC14)

GOLDWING-SE1988年
GL1500
GOLDWING
(SC22)
GOLDWING-SE1996年
VALKYRIE/TOURER
(SC34)
SC472001年
GL1800
GOLDWING
(SC47)
SC472004年
VALKYRIE RUNE
/NRX1800
(SC53)
SC682011年
GL1800
GOLDWING
(SC68)
F6C2014年
GOLDWING
F6B/F6C
(SC68)
20182018年
GOLDWING/TOUR
(SC79)

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