「Majestic Aggression」
アメリカでの金融危機による不況でGL1100から作り続けたオハイオ工場を四輪専用工場に再編し、二輪は熊本工場に集約。
この事から完全受注生産となり、型式もSC68となりました。
メイド・イン・アメリカからメイド・イン・ジャパンになった事で更に高級化するかと思いきや、何と80万円近く安くなって220万円(エアバッグ&ナビモデルは265万円)と大幅プライスダウン。
上がSC68で下がSC47。パッと見そんなに変わっていないですが、分かりやすい違いとしては
・ラジエーターのサイドスリットを始め全体的にエアロデザイン強調
・シャフトドライブのサイドカバーを始め各部の樹脂化とメッキ抑制
・ヘッドライトがブラックアウト化
などなど。
更に先代では標準装備だったフォグ等のパーツをOP扱いにしたことでも値段を抑えてあります。
それでも十二分な装備だと思いますがね。
一方でオーディオ面ではiPodやAUXやUSBジャックといったデバイスに対応と使い勝手が向上。
ホンダは車体価格を下げると少し前に公言していたんですが、まさかトップエンドのゴールドウイングを下げてくるとは夢にも思いませんでしたね。
これはより多くの人にゴールドウイングを乗ってもらいたい為だそうです。
これは先代SC47の時にもボソッと言われていたんけど、ゴールドウィングオーナー日本に限らず世界共通で高齢化が進み、降りる人が増えてきたから。
だから新たなユーザーを取り込む必要が出てきた。そこで価格を下げて取っ付きやすくして若返りを図ろうというわけ。
公式の写真でもそれが見て取れますね。モデルが高齢ではなく爽やかな中年夫婦。
実際このSC68は先代でも話した通り、パッセンジャーシートはファーストクラス並で、車体はスーパースポーツかと思うような造り。
更には荷物まで乗るという欲張りバイクなわけで。
主要諸元
全長/幅/高 | 2630/945/1525mm |
シート高 | 740mm |
車軸距離 | 1690mm |
車体重量 | 417kg(装) [425kg(装)] |
燃料消費率 | 20.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 25L |
エンジン | 水冷4サイクルOHC水平対向6気筒 |
総排気量 | 1832cc |
最高出力 | 109ps/5500rpm |
最高トルク | 16.4kg-m/4000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前130/70R18(63H) 後180/60R16(74H) |
バッテリー | GYZ20L |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
BKR5E-11/BKR6E-11/BKR7E-11 または K16PR-U11/K20PR-U11/K22PR-U11 |
推奨オイル | Honda純正ウルトラG1(SAE10W-30) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.6L 交換時3.6L フィルター交換時3.7L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 2,289,000円 [2,782,500円] ※[]内はエアバッグ・ナビ |