
「Balance of Power」
ZX-6Rの系譜の始まりとなるZX600F型。
一年先に出ていたZX-9Rと通ずるルックスを持っていることからも分かる通り、弟分的な立ち位置で登場しました。

エンジンは先に出ていたZZR600の物をベースに当時まだまだ珍しかったラムエアを採用し、100馬力を叩き出すエンジンに。
そして話題となったのがそんなエンジンを積む車体がアルミツインスパーフレームだった事。

当時、欧州ではミドルスポーツ人気が高まっていました。
ただし高まっていたとはいえ今あるミドルSSの様な過激なバイクではなく、あくまでも実用バイクの延長線上にあるスポーツが中心だったのでスチールフレームが基本だった。

そんな中でいきなりレーサーと同じアルミフレームのミドルスポーツでしかも100馬力っていう遊びのないミドルスポーツ、全く加減がないバイクだったからとても注目を集めました。

反対に国内でこのクラスっていうのはまだまだ需要がなく、カワサキも大々的に売ってはいなかったのであんまり知らない人が多いかと思います。
ただZX-6Rの系譜の始まりはここであり、実はミドルSSの6Rは結構長い歴史を持っている事は知っておいてください。
主要諸元
全長/幅/高 | 2030/690/1130mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 1415mm |
車体重量 | 182kg(乾) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 18.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 599cc |
最高出力 | 105ps/12500rpm |
最高トルク | 6.6kg-m/10000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/60ZR17(55W) 後160/60ZR17(70W) |
バッテリー | YTX9-BS |
プラグ | CR9E |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 全容量4.0L 交換時3.4L フィルター交換時3.6L |
スプロケ | 前15|後40 |
チェーン | サイズ525|リンク108 |
車体価格 | – |