SX200Rを元に作られたDJEBELの200ccバージョン。だから250が油冷なのに対して200は空冷。
「ふーん、どうせ売れなかったんだろ」
と思ったら大間違い。このクラスの割には結構売れた。
何故かといえば足つきの良さや大型ハロゲンライトといったDJEBELの代名詞であるハード志向もあったんだけど、一番はズバリ安かったから。
当時DJEBEL250が約44万円、セロー225が約37万円、それに対しDJEBEL200は何と33万円と他のどんなオフ車より安かった。これは安い。
だからセローやシェルパを買いに行ったつもりが、安さに釣られて気がついたらDJEBEL200を買ってた・・・とか何とか(多分)
1997年には派生モデルとして更にハード志向となったDF200Eが出ました。
これはもともとアメリカなどの農業者や牧場者向けのアギ(AGI)バージョンってやつ。
大型リアキャリアにクリッパー付きライトガード、それにアンダーガード、果てはサイドスタンドが右にも付いている。
日本仕様はリアキャリアと右側サイドスタンドは付いてませんが、それでもお値段35万円は安い・・・安すぎる。
ちなみにDJEBEL200、そして先に紹介したSX200Rは何とアメリカでまだ売られていたりします。
DR200SE(和名DJEBEL200)
そしてこっちが
DR200S(和名SX200R)
当然ながらエンジンやフレームのベースはバンバンと一緒。
ST250シリーズも含めるととんでもない数の流用、流用のスズキここにありですね。
車体価格の安さは単純にコストカットしてるわけではなく流用による生産数のカサ増しという企業努力から来ているんですねえ。
主要諸元
全長/幅/高 | 2150/805/1150mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 14055mm |
車体重量 | 108kg(乾) |
燃料消費率 | 53.4km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 13.0L |
エンジン | 空冷4サイクルOHC単気筒 |
総排気量 | 199cc |
最高出力 | 20ps/8500rpm |
最高トルク | 1.8kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前70/100-21(44P) 後100/90-18(56P) |
バッテリー | FTX7L-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DR8EA または X24ESR-U |
推奨オイル | スズキ純正 エクスター |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.1L 交換時0.8L フィルター交換時0.9L |
スプロケ | 前15|後45 |
チェーン | サイズ520|リンク112 |
車体価格 | 354,000円(税別) ※スペックはDJEBEL200 |
いや日本版DF200Eにもリアキャリアついとるし。
DR200SをSXと呼ぶのはあまりにも乱暴かと。
エンジンやフレームは共通でもセルついてるし外装全然違うし。
現在オフロード車の割には中古車が安く出回っていますが、バランサーなしのエンジンなので、レスポンスがいい反面、耐久性が悪く、シリンダーやクランクシャフトのところのベアリングが壊れやすいので、中古車に手を出すのは基本的におすすめではないです。