「PROSPEC 90’s」
またまた・・・またモデルチェンジしたNSR250R/MC21型。
最大の特徴は何と言っても『への字』をしたガルアームですね。
チャンバーの邪魔しないようにスイングアームを避ける為の構造。
もちろんそれ以外にも改良は入っています。
エンジンは新造され、リアタイヤを18inchから17inchへインチダウン、PGMもバージョン3となりました。
ちなみに乾式クラッチと減衰力調節機能付き前後サスなのがSE、それに加えマグホイールを履いているのがSPです。
そんなMC21ですが、最も変わったのがメインフレーム。
”動的剛性バランス”を求めた通称『しなやかフレーム』と呼ばれる新設計のアルミツインチューブフレームです。
具体的に言うと、縦剛性と捻れ剛性は上げつつも、肉厚を減らす事で横剛性を少し落としている。
これはスパルタン過ぎて一般ライダーが楽しめる領域になかった事を改善するため。
「一般公道でもしっかり楽しめるレーサーレプリカを作りたい」
と先代からのプロジェクトリーダーだった青木さんが考えた結果なんです。
その狙いからこのMC21は開発チーム内で
「小谷野ワークス」
というアダ名が付けられていました。
小谷野というのは操安テストを担当していた方の名前。国際A級ライセンスを持ち、ワークスマシンNSR250で入賞も果たす程の腕前をお持ちです。
なぜそんなアダ名になったのかというと、MC21の開発において最も大事にされたのが小谷野さんの基準だったから。
じゃあ小谷野さんがどう考えていたのかというと
「何だか知らない内に楽しいなと思えるリアステアの感覚」
これを絶対に実現させたいと考えていた。
そうして出来たのが『しなやかフレーム』であり
「どのバイクよりもリアステアが決まっているMC21」
というわけです。
発売後、MC21がリアステアが一番キマってる様を見て
「してやったり」
と開発チームは皆で密かに喜びあったんだとか。
主要諸元
全長/幅/高 | 1975/655/1060mm |
シート高 | 770mm |
車軸距離 | 1340mm |
車体重量 | 151kg(装) [153kg(装)] {156kg(装)} |
燃料消費率 | 30.2km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 16L |
エンジン | 水冷2サイクルV型2気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 45ps/9500rpm |
最高トルク | 3.7kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
タイヤサイズ | 前110/70R17(54H) 後150/60R17(66H) |
バッテリー | FT4L-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
BR9ECM/BR10ECM または W27EMR-C/W31EMR-C |
推奨オイル | ウルトラ2スーパー |
オイル容量 | 2.0L |
推奨トランスミッションオイル | ウルトラU(10W-30) |
オイル容量 | 全容量0.8L 交換時0.7L |
スプロケ | 前15|後40 |
チェーン | サイズ520|リンク108 |
車体価格 | 609,000円(税別) [649,000円(税別)] {719,000円(税別)} ※[]内はSE ※{}内はSP |