GB250CLUBMAN(MC10) -since 1983-

クラブマン

「New Trad Forme」

CBX250RSの登場から8ヶ月の同年末に登場したGB250CLUBMAN。

復刻してほしいバイクのTOP10に選ばれるほど今も名前が上がるほどの人気があるモデルですが、GB250はホンダのエンジニア達が

「自分たち(オッサン)が乗っても恥ずかしくないバイクを」

というのが始まり。

GB250スケッチ

モチーフになっているのはマチレスといった60年代のブリティッシュスポーツやCBの始祖であるCB92/72だけど、厳格な物は無く60年代のレーサーの姿がデザインコンセプト。

「じゃあなんで”CB”ではなく”GB”なんだ」

という話ですが最初はドリームやCBという名前を付ける予定だった。しかしその名はホンダのフラッグシップという意味なのでイメージに合わないためGBという名前になった。

クラブマン

じゃあなんでGなのかというと

「削れるデカールなのでCが良いなら削ってください」

と言っていた辺り、Cにも近いアルファベットがGだったからという理由かと・・・冗談の様な話ですが。

つまりレース発祥の地であるグレートブリテンからと言われている(このサイトでも言っていた)のは後付な理由。関連:CBの語源|バイク豆知識

GB250カタログ写真

ちなみにクラブマンの方は、開発中のGB250が気になって仕方なかった上司から

「なんかクラブマンっぽいな」

と言われた事がキッカケ。

CLUBMAN(クラブマン)というのは1950年代頃から行われていたレース車両(俗に言うカフェレーサー)という意味。本当はアマチュアレーサーという意味なんだけどね。

中身の方は基本的にCBX250RSと同じ。ただ”良い排気音”と”心地よい振動”を出すためにセッティングとマフラーが見直されています。

しかしGB250で一番力が注がれてる部分は見て分かる通り一文字ハンドルを始めとしたデザインです。

ネジの一本から各部のメッキに至るまで綿密に練られているわけです・・・が、社内では

「今どきこんな古いバイク作ってどうすんだ」

といろいろ言われ続けた。

GB250スケッチ

そう言われるのも無理もない話、当時はレーサーレプリカ全盛期だったわけですから。

実際のところ当人(岩瀬さん)も本当に売れるのか不安だったよう。

しかしそんな不安が確信に変わる出来事がありました。

ある程度カタチにした所で認可を得るために試験場へ持っていた所、数々のバイクを見てきた年配の試験官がGB250を見た瞬間に飛びつき

「これなら俺にも乗れるよ」

と喜びながら言ったんです。正にコンセプト通りの反応。

MC10カタログ

更に反対意見の多かった社内でも

「何故キックではセルなんだ」

「キャブトンマフラーにしろ」

といった関心のある声が増えていった・・・ただし、見て分かる通りGB250はそんな周囲の声をあまり聞かず比較的質素に作ってあります。

何故ならGB250は昔を知るベテランだけでなく若者へ向けたバイクでもあったから。車体価格を抑える事も大事だったんです。

GB250アクセサリーカタログ

だから”本当はコレも付けたいな”といったパーツの多くをOPにした。そのおかげで車体価格はCBX250RSから僅か1万円高の379,000円。

ただし、質素にした理由はもう一つあります。

それは

「ユーザーの手で理想のカタチにして欲しい」

という思いから。

レプリカブームに逆行する形で登場したGB250CLUBMANでしたが、そんな開発者の思いが多くの人に伝わった事で年次改良のみで大きく形を変えること無く、1983年から1996年までの13年間販売されたロングセラー車となりました。

GB250ポスター

ホンダの空冷シングルスポーツとして有終の美を飾るに相応しいバイクでしたね。

主要諸元
全長/幅/高 2015/640/1035mm
<{2015/630/1035mm}>
[2090/685/1035mm]
シート高 780mm
[<{755mm}>]
車軸距離 1360mm
[1355mm]
車体重量 145kg(装)
<{143kg(装)}>
[146kg(装)]
燃料消費率 58.0km/L
[52.2km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 17L
[<{15L}>]
エンジン 空冷4ストロークDOHC単気筒
総排気量 249cc
最高出力 30ps/9500rpm
[<{[30ps/9000rpm}>]
最高トルク 2.4kg-m/8000rpm
[<{2.5kg-m/7500rpm}>]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前90/90-18(51S)
後110/90-18(61S)
バッテリー FB9-B
{FB9-B}
[<FTX9-BS>]
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9/DPR8EA-9/DPR9EA-9
または
X22EPR-U9/X24EPR-U9/X27EPR-U9
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量1.8L
交換時1.5L
フィルター交換時1.55L
スプロケ 前14|後38
チェーン サイズ520|リンク102
車体価格 379,000円(税別)
{379,000円(税別)}
<385,000円(税別)>
[448,000円(税別)]
※{}内は87年以降モデル
※<>内は88年以降モデル
※[]内は95年以降モデル
系譜図
CB250RS1980年
CB250RS/Z
(MC02)
CBX250RS1983年
CBX250RS/S
(MC10/MC12)
GB250グラブマン1983年
GB250CLUBMAN
(MC10)

CBX250RS(MC10) -since 1983-

MC02

「走りのスーパーシングル」

CB250RSの後継モデルとして登場したCBX250RS。

XLX250にも採用された半球型燃焼室を形成するRFVCエンジンをDOHC&セミカムギアトレイン化。それに加えわざわざバランサーまで取っ払った事で空冷単気筒ながら30馬力を発揮するとんでもない単気筒エンジンに。

CBX250RSエンジン

ホンダの市販4st単気筒としては最高馬力だったりします。RFVCエンジンについては>>XLX250R(MD08)

シングルスポーツとして恥じる部分が全く無いCBX250RS・・・だったんですが、如何せん時期が悪すぎました。

一つは終息気味だった2stがヤマハのRZ250の登場で一気に盛り返した事。水冷2st35馬力というモンスタースペック前では、例え4stの方が扱いやすかろうとカタログ負けしてしまった。

そしてもう一つは2st対抗として前年に出ていたご存知VTRの始祖であるVT250Fです。

MC02

ステータスシンボルとなりつつあったカウル(※名目上はメーターバイザー)を装備し、2stに匹敵する35馬力Vツインエンジン。

装備もデザインも最先端で最新爆発的な人気を誇り、登場の82年から84年まで年間販売台数トップに。

CBX250RSはそんなVT250F一色だった市場に送り出されたわけです。

CBX250RS赤フレーム

しかし可哀想な事に問題はコレで終わりじゃない事。

偉大な身内は一つではなかったんです。それはCBX250RSの登場から8ヶ月後の12月の話ですが次のページで。

CBX250RSカタログ

登場から二年後の1985年には同じRFVCながらSOHC化&バランサーを装備したエンジンと(元々OPであった)ハーフカウルを纏ったジェントル仕様であるCBX250Sを出しますが・・・。 

CBX250RSカタログ

CBX250RSはホンダの歴史に名を残した偉大な二車種に挟まれる形になってしまった為に、スポットライトが当たることもなく押し潰される様に姿を消すこととなりました。

主要諸元
全長/幅/高 2020/745/1060mm
[2070/750/1070mm]
シート高 770mm
車軸距離 1360mm
[1350mm]
車体重量 142kg(装)
[127kg(装)]
燃料消費率 58.0km/L
[60.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 15L
[12L]
エンジン 空冷4サイクルDOHC単気筒
[空冷4サイクルOHC単気筒]
総排気量 248cc
最高出力 30ps/9500rpm
[28ps/8500rpm]
最高トルク 2.4kg-m/8000rpm
[2.6kg-m/7000rpm]
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前90/90-18(51S)
後110/90-18(61S)
[前80/100-16(45P)
後90/90-18(51P)]
バッテリー FB9-B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DP8EA-9
[DP8Z]
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.0L
交換時1.5L
フィルター交換時1.55L
[分解時1.6L
交換時1.25L]
スプロケ 前14|後38
[-]
チェーン サイズ520|リンク102
車体価格 368,000円(税別)
[329,000円(税別)]
※[]内はCBX250S
系譜図
CB250RS1980年
CB250RS/Z
(MC02)
CBX250RS1983年
CBX250RS/S
(MC10/MC12)
GB250グラブマン1983年
GB250CLUBMAN
(MC10)

CB250RS/Z(MC02) -since 1980-

MC02

「SIMPLE IS THE BEST」

250cc専用設計モデルとして登場したCB250RS。

ホンダは既にホークシリーズにあたる二気筒スーパースポーツCB250T/NやデュアルパーパスもあるXL250Sなどで高い評価とシェア(40%強)を誇っていました。

では何故CB250RSを出したのかというと、250の需要の高まりから250専用設計を武器にしたライトウェイトスポーツがライバルから次々と登場して来たから。

CB250RSカタログ写真

それらに対抗するために作られたのが、同じく250専用設計であるこのCB250RSというわけ。

振動を抑える二軸バランサーを備えつつも超軽量4stデュアルパーパスとして人気を呼んでいたXL250Sのエンジンを高回転寄りにチューニングし、超軽量なダイヤモンドフレームに搭載。

CB250RSエンジン

結果、25馬力というツインに匹敵する馬力を持ちながら、乾燥重量では128kgという驚異的な軽さにより二気筒より速い単気筒として人気に。

CB250RSリア

「軽い、スリム、ヒラヒラ」

というコンセプトを達成させるため、見て分かるようイタズラに虚飾をせずストイックなまでにシンプルで細いのが特徴。

CB250RS-Z

翌1981年には吸排気の見直しで1馬力アップとセルモーターを装備したCB250RS-Zも登場しました。

主要諸元
全長/幅/高 2070/770/1100mm
[2070/750/1070mm]
シート高
車軸距離 1360mm
[1350mm]
車体重量 139kg(装)
[141kg(装)]
燃料消費率 50.0km/L
[53.0km/L]
※定地走行テスト値
燃料容量 13L
エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒
総排気量 248cc
最高出力 25ps/8500rpm
[26ps/8500rpm]
最高トルク 2.2kg-m/7000rpm
[2.3kg-m/7000rpm]
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前3.00S18-4PR
後4.10S18-4PR
バッテリー FB9-B
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
D8EA
推奨オイル Honda純正ウルトラG1(10W-30)
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.0L
スプロケ 前14|後44
チェーン サイズ520|リンク98
車体価格 298,000円(税別)
[328,000円(税別)]
※[]内はCB250RS-Z
系譜図
CB250RS1980年
CB250RS/Z
(MC02)
CBX250RS1983年
CBX250RS/S
(MC10/MC12)
GB250グラブマン1983年
GB250CLUBMAN
(MC10)