イントルーダークラシック400(VK56A)ブルバード400(VK57A) -since 2008-

デスペラード400

2008年の排出ガス規制を機にFI化されたイントルーダークラシック400(VK56A)とブルバード400(VK57)

排ガス規制という壁を破り、遅れること無くFI化され存続した事から分かる通り実はコツコツ売れてるんですね。
イントルーダークラシック400でいうと2014年度は229台も売ってます。少ないと思われるかも知れませんが400市場に限って言うと第八位の販売台数です。なんとドラッグスター400に次ぐ人気。

それなのにオーナーの声を聞いていると「愛車はイントルーダー」と言っても分からない人が多いとか・・・ソコソコ売れてるのに知名度ないって悲しい。

2015ブルバード400

ブルバードの方はFI化の更に二年後の2010年にマイナーチェンジチェンジしてて兄貴分のM109Rに習いビキニカウルを付けてヌメヌメ感アップ。

ただどうもインクラ400程の人気は無いみたい。ビキニカウルに倒立フォーク、流れるような近未来感のあるLEDテールやキャストホイールといった独特さが好みの別れる所なのかな?スズキらしいと思うんだけどね。

イントルーダークラシック400ホワイト

こう言うと400クルーザー乗りに怒られるかもしれないんですが、400クルーザーって性能はほぼ団栗の背比べだからほぼ見た目が全てだと思うんですよね。

そんな中で水冷で車体価格が安いわけでもないのにソコソコ売れてるってのを見ると、実はスズキってクルーザーセンスに長けているのでは?と思うわけです。

2015ブルバード

私だけかもしれませんがイントルーダーやブルバードの知名度がこれだけ低いのはスズキは歴史から見てもとにかくスポーツのイメージが強くクルーザーのイメージが皆無に近いからではないでしょうか。

オーナーさんはもう少し声を上げてみてもいいのでは?

国産クルーザーの中では売れてる方ですよ。

主要諸元
全長/幅/高 2500/955/1110mm
[2370/920/1125mm]
シート高 700mm
車軸距離 1655mm
車体重量 275kg(装)
[265kg(装)]
燃料消費率 33.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 15.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後170/80-15(77H)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
または
X22EPR-U9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時3.0L
フィルター3.4L
スプロケ
チェーン
車体価格 780,000円(税別)
※キャストホイールは+10,000円
※[]内はブルバード400
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

【関連車種】
Shadow400の系譜DragStar400の系譜REBEL250の系譜DragStar250の系譜

ブルバード400(VK55A) -since 2005-

ブルバード400

わずか二年の命で力尽きてしまったデスペラードの後継モデルとなるブルバード400。

ツインサスはやめたけど倒立サスはやめなかった・・・スズキのスポーツ魂は尽きることが無いのか。

あまりの知名度の無さから名前を日産のブルーバードと間違えてる人が結構居ますね。私もそうでしたゴメンナサイ。ブルバードが正しくて国によってはブールバードもしくはブールバールとも読むそうです。

ちなみに「大通り」という意味なんですが、クルーザーというのは非常にややこしくて国によって名前をコロコロ変えてるんですよね。

スズキで言えばデスペラードをマローダーという名で売ってた国もあれば、デスペラードもイントルーダーも全部ブルバードという名で売ってたりと色々。まあこれはスズキに限った話じゃないんですが。

ちなみにクルーザーの本場アメリカではブルバードで統一してるみたいです。

主要諸元
全長/幅/高 2370/920/1125mm
シート高 700mm
車軸距離 1655mm
車体重量 240kg(乾)
燃料消費率 36.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後170/80-15(77H)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
または
X22EPR-U9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時3.0L
フィルター3.4L
スプロケ
チェーン
車体価格 699,000円(税別)
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

イントルーダークラシック(VK54A) -since 2001-

イントルーダークラシック400

コンセプトは「LONG, LOW & BASIC」

デスペラードの反省から再びイントルーダーに戻ったVK54。

造りはデスペラードの事もあってかリジット風のスイングアームにカバー付き正立フォークにシャフトドライブと非常にオーソドックスな造りに。

イントルーダーC800

先代イントルーダーと同じく車体を800と共有してるからトンデモなくデカい。このバイクを見て400だと思う人はまず居ないと思う。それくらいデカいし重厚感が凄い。

数字でいうと全長2.5mもある。隼より40cmも長い。ゴールドウィングより数センチ短いだけ。とても400とは思えない存在感。

多分そこがウケたんだろうね。スティードやドラッグスターほどの大ヒットとは言えないけどスズキクルーザーとしては唯一のヒット車と言っていい。

主要諸元
全長/幅/高 2510/985/1100mm
シート高 700mm
車軸距離 1655mm
車体重量 244kg(乾)
燃料消費率 36.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 17.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後170/80-15(77H)
バッテリー FTX12-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR7EA-9
または
X22EPR-U9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.7L
交換時3.0L
フィルター3.4L
スプロケ
チェーン
車体価格 659,000円(税別)
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

デスペラード400/X/ワインダー(VK52A) -since 1996-

デスペラード400

イントルーダーがブームに今ひとつ乗り切れてない事を受けて僅か二年でモデルチェンジというか追加でニューモデルを出したのがこのデスペラード400。

エンジンはイントルーダー400でボディはデスペラード800と同じでイントルーダー400より更にローロングなワイルド系。

ある意味ではスズキクルーザーとして一番知名度はあるかもしれない。

何故ならクルーザーなのに倒立フォークだから。

デスペラード

何でクルーザーなのに倒立フォーク・・・しかもリアもツインサスで駆動もチェーンドライブ。

まだ1980年代頃、日本メーカーがクルーザーをやり始めた頃はネイキッドベースでアップハンにしただけのような俗にいうナンチャッテアメリカンでした。

GSX400L

だから本物のクルーザーを知ってたり求める人達から「何も分かってない」と批判されメーカーもそれを反省。
そしてスティードやドラッグスターといったハーレーになぞる造りに変わり大ヒットしました。当然ながらイントルーダー400もその流れに沿いました。

それなのにこのデスペラード400ときたらそれらを無視して倒立フォーク。しかもチェーンドライブにツインショックにキャストホイールというクルーザーのセオリーを完全に無視したレイアウト。

走行性能の高いクルーザーとしてスズキは出したんだけど、結局ジャメリカンと揶揄されていた昔と同じ轍を踏んでしまうことに。

パフォーマンスにうるさいスポーツメーカーの血が騒いだのでしょうか・・・

ちなみにビキニカウルとアンダーカウルを付けたデスペラード400Xもありました。

デスペラード400X

さらに97年にはマイナーチェンジでクラストップの38馬力を記録しクルーザーにあるまじき速さを持つ事に。

45度Vツインでも可能な限り馬力を求めるとか流石スズキとしか言いようが無いんですが、そんなものを求めている人はあまり居ない事に気付いたのか1999年には俗にいうクラシックモデル的なワインダーが登場。外装にお金を掛けサスペンションは正立になりました。

といってもデスペラード400自体、発売から僅か4年後の2000年に国内販売は終わってたりする・・・人気は言わずもがな。海外では2002年まで売られてたんだけどね。

本当に異端なクルーザーだったんだけど何故か後にブルバードとして復活する。

ちなみにデスペラードとは「ならず者」という意味。もうちょっと何かなかったんだろうか・・・いやそれがいいのか?

主要諸元
全長/幅/高 2370/750/1115mm
シート高 685mm
車軸距離 1650mm
車体重量 214kg(乾)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 13.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/8000rpm
最高トルク 3.4kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前130/90-16(67H)
後150/90-15(74H)
バッテリー FTX9-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR8EA-9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量2.5L
交換時1.7L
フィルター2.1L
スプロケ 前15|後50
チェーン サイズ520|リンク118
車体価格 629,000円(税別)
※スペックはデスペラード400
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)

イントルーダー400(VK51A) -since 1994-

初代イントルーダー400

イントルーダー400シリーズとしては初代となるVK51A

車体がイントルーダー800と共通なだけあり、400には思えない車格に加えローロングでシャフトドライブ。

時代はクルーザーブームの真っ只中でイントルーダーもクルーザーのツボを抑えてはいたんだけど今ひとつ人気は出なかった。

VS400

水冷エンジンだったのが駄目だったのかな・・・背もたれまで標準装備だったし兄であるVS750はソコソコ人気出たんだけどね。

ちなみにイントルーダーは「侵入者」という意味。

主要諸元
全長/幅/高 2255/770/1215mm
シート高 685mm
車軸距離 1650mm
車体重量 216kg(乾)
燃料消費率 38.0km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 13.0L
エンジン 水冷4サイクルSOHC二気筒
総排気量 399cc
最高出力 33ps/7500rpm
最高トルク 3.23kg-m/6000rpm
変速機 常時噛合式5速リターン
タイヤサイズ 前80/90-21(48H)
後140/90-15(70H)
バッテリー YB16B-A1
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
DPR8EA-9
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.3L
交換時2.4L
フィルター2.8L
スプロケ
チェーン
車体価格 599,000円(税別)
系譜図
VK511994年
イントルーダー400
(VK51)
VK521996年
デスペラード400/X/ワインダー
(VK52)
VK542001年
イントルーダークラシック400
(VK54)
VK552005年
ブルバード400
(VK55)
VK56|VK572008年
イントルーダークラシック
(VK56)
ブルバード400
(VK57A)