規制の歴史と今後

EU仕様とUS仕様が違う理由

EU仕様とUS仕様

大型バイクでは比較的珍しくない"逆輸入車"ですが、逆輸入車は全てフルパワーかというと違います。

 

中でも混乱しがちなのがEU仕様とUS仕様のスペック差。カワサキを例に見てみましょう。

ZX-10R

ZX-10R仕様地

EU/UK仕様:200馬力/13,000rpm

US/CAL仕様:187.6馬力/11,500rpm

 

EU仕様がフルパワーでUS仕様は1割ほど落ちていますね。

この事から

「US仕様はフルパワーではない」

と言われたりします・・・ところが

 

ZX-14R

ZX-14R仕様地

US仕様200馬力/10,000rpm

EU仕様200馬力/10,000rpm

ZX-14Rになると全く同じスペックになる。不思議ですね。

 

これは簡単にいうと規制の測定方法が欧州と北米では違うからなんです。

加速騒音測定

一例としては加速騒音規制。測定方法は上記のように決まった距離を走り抜けた際の騒音を測る試験なのですが、欧州の場合

「二速&三速それぞれでアクセル全開走行」

が測定基準。その一方で北米の場合は

「最大出力回転数×50%」

が測定基準なんです。(※EURO4、LA#4)

つまり北米での計測は高回転型のバイクにとっては非常に不利で、低回転型のバイクにとっては非常に有利な測定方法。

ZX-10Rはパワーが落とされているのにZX-14Rが北米もEUも変わらないのはこういう理由があるから。

ちなみに日本は既にEUに準拠しており、アメリカも準拠しろと国連から強く言われていますが今のところ聞く気はない模様。恐らく国内メーカーが二輪四輪問わず大排気量な車が多い事が理由かと思われます。

 

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