
もう駄目かと思われたbimotaでしたが、イタリアの資産家であるロベルト・コミーニという方が丸ごと買収する事で2003年に復活。
去ってしまったマルコーニの代わりに指揮を取ることになったのは500-Vのデザイナーだったロビアーノ。
そんなbimotaが最初に出したのは破産前にSBKを睨んで出していたSB8Rの復刻版。

『SB8K Gobert/SANTAMONICA』
TL1000Rのエンジンをアルミツインチューブとカーボンピボットのハイブリットフレームに搭載したマシンで386万円。
オーリンズサスやOZホイールなどを履いた上位モデルSANTAMONICAに至っては449万円・・・TL1000Rの108万円がバーゲンプライスに思えますね。
そして2005年にはbimotaの代名詞でもあったTESIシリーズの二代目となる2Dも発売。

ただ実はこれヴァイルスというメーカーが造った984というバイクのOEM。
とは言うもののTESIの生みの親であるマルコーニの元で一緒に1Dを開発したアスカニオ・ロドリゴという人が、独立する形で造った会社のバイクなのでbimotaの血統と言えば血統なんです。
しかしやはりbimotaオリジナルが欲しかったのか2007年にbimotaオリジナルの3Dへ。

ロビアーノによるトラス構造デザインとなったスイングアームが特徴的。
ただし、このロビアーノ時代を代表するバイクは別にあります。それはTESIと同じドゥカティエンジンを最低限のカウルとプレートとパイプで結ぶように纏めたバイク。

『DB5 -Since2004-』
非常に高く評価され、ロビアーノは数々のデザイン賞を受賞。

これからのbimotaデザインの方向性を決定付けるものと なりました。
その後もDB5のネイキッド版であるDB6、そしてドゥカティの名機として名高い1098のエンジンを使いながらも1098を負けないインパクトを持ったDB7。

更には後継となる1198エンジンのDB8(483万円)や、S1000RRのエンジンを使いスイングアームまで削り出しにしたSBK向けのBB3(635万円)、初のオフロードモデルであるDBX1100(408万円)などなどをリリース。

終わりに・・・
最近のbimotaがどういう状況なのかは情報が無さ過ぎてサッパリわかりません。
2017年に経営危機を迎えたという飛ばし記事をbimotaが否定した事を最後に音沙汰なし。
工業製品と言うより、削り出しを始めとしたハンドメイドの芸術品と言ったほうが正しいバイクを造り続けているbimotaですが・・・あまりに無縁すぎてみんな関心が無いんでしょうね。
※追記
2019年にKawasakiとの業務提携(再生支援)