GSX400X/XSインパルス(GK71E)-since 1986-

GSX400X

ネタ車両として扱われ、最近になって漫画で取り上げられたこともありGPZ250Rと並んで一躍有名になった・・・不人気車。

KATANAをデザインしたハンス・ムートさんによる作品でイメージは東京タワー・・・と思っていたが正確には違いました。正確に言うと若者の街である六本木がテーマなんだそうです。

いま見ても強烈なスタイリングだけど、当時はそんな比じゃないほどの強烈で批判も起きないほどのインパクトだった。

GSX400Xインパルス

・・・売れてない。まあ当時はレプリカブームでネイキッド氷河期だったからね。

それでも出し続けたスズキは偉いというか無謀というか。
もしあと数年後、90年初頭から来るネイキッドブームに合わせて発売していたら売れて・・・ないよなあ。

GSX400XSインパルス

あとネタになる時はいつもXモデルだけどXSというハーフカウルを纏ったモデルがあることも忘れないで下さい。

流石のスズキもGSX400Xを見た時「求めてるモノと違う・・・」と思ったのか定かじゃないけど
ハンス・ムートさんの作った400Xをベースに自社デザインのハーフカウルを付けインパクトを少し和らげたモデルを同年に出しました。

GSX400XS

それも巷では「カタナの成り損ない」とか酷い言われようだった。

とまあネタ話だけで終わるのもアレだしちょっと可哀想なので技術的な話を少し。

GSX-R400のエンジンをスチールフレームに積んだネイキッドなんだけどそれでも当時ではクラス最軽量の153kg。さらに59馬力もクラストップ。更に更にセパハン&モノサスと性能面では申し分のないスペック。

こうやって書いてみるとGSRと共通点が多いですね。

広く捉えるならGSR400の始祖はこのGSX400Xとも言えなくもない・・・GSRオーナーは拒否するかもしれないけど。

GSX-R400譲りのエンジンなので冷却システムも同じSATCS(Suzuki Advanced Three-way Cooling System)方式。

これは何かと言うと、熱くなりがちなヘッドは水冷、シリンダーはフィンによる空冷、クランク~ピストンは油冷というトリプル冷却システム。

スズキはこのシステムによっぽど自信があったのか

水油空冷システム

「冷却システム論争にピリオドを打つ!」

と出始めの頃は自信満々。(当時は空冷・水冷・油冷どれが優れているのか答えが出てなかった)

・・・が結局のところこのGSX400Xを最後に廃れる事に。

GSX400XとGSX400XS

中を見ても外を見てもこれほどネタが豊富なバイクはなかなか無いですね。

主要諸元
全長/幅/高 2100/715/1115mm
[2100/715/1120mm]
シート高 745mm
車軸距離 1390mm
車体重量 153kg(乾)
燃料消費率
燃料容量 18.0L
エンジン 空油冷4サイクルDOHC4気筒
総排気量 398cc
最高出力 59ps/12000rpm
最高トルク 3.8kg-m/10500rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前110/80-17(57H)
後130/80-17(65H)
バッテリー FB10L-B2
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
L8A
または
U24FSC
推奨オイル スズキ純正
エクスター
オイル容量
※ゲージ確認を忘れずに
全容量3.0L
スプロケ 前14|後46
チェーン サイズ525|リンク110
車体価格 569,000円(税別)
[595,000円(税別)]
※[]内はXS
系譜図
GSX400F 1981年
GSX400F/F2/FW/FSインパルス
(GK71A/GK72A)
GSX400インパルス 1986年
GSX400XS/Xインパルス
(GK71E)
バンディット400 1989年
バンディット400/V
(GK75A)
GSX400Sカタナ 1992年
GSX400S KATANA
(GK77A)
GSX400インパルス 1994年
GSX400インパルス
(GK79A)
bandit400V 1995年
バンディット400/V/VZ/リミテッド
(GK7AA)
イナズマ400 1997年
イナズマ400
(GK7BA)
impulse400 2004年
インパルス400
(GK7CA)
前期 2006年
GSR400前期
(GK7DA)
後期 2009年
GSR400後期
(GK7EA)

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