日本車初となる250ccのオートバイだったのがメグロのジュニアシリーズ。
リジッドのJから始まり、J2、S1~8/SGと続いた目黒製作所にとって500に次ぐ成功を収めたモデル。今でこそ250と言えばエントリークラスや小排気量クラスと言われるけど当時は250でも十分に大排気量のビッグバイクでした。ちなみに上の写真はジュニアシリーズの中でも人気が高かった1956年からのS3モデル。三年間で販売台数3万台を記録するベストセラーモデルでした。
そんな目黒製作所だったのですが、ホンダやヤマハやスズキなどの新興メーカーの快進撃により経営が傾き、ビッグバイクのノウハウを欲しがっていたカワサキに買収され傘下となったわけです。
しかしカワサキもこの250シリーズは大事に思っていたようで、最後にメグロと名前を付けられたバイクもこの250SGでした。見て分かる通りエストレヤのデザインベースですね。
更に少しメグロジュニアの話をすると、ジュニアSシリーズの中でも特にSGTと呼ばれるモデルはクラシカル路線だったメグロらしからぬスポーツルックモデルでした。
どうしてそれまでのクラシックスタイルを捨て、スポーツモデルにしたというとコレもホンダを始めとした後発メーカーがスポーツモデルを打ち出しヒットしていたからです。
カワサキもメグロもあの手この手で色々やったんだけど結局人気が回復することはなく、カワサキに完全に吸収される形で名前も無くなりました。
まあライバルに比べ価格が高かったってのも大きかったかな。
主要諸元
全長/幅/高 | 2115/880/1035mm |
シート高 | – |
車軸距離 | 1380mm |
車体重量 | 182kg(乾) |
燃料消費率 | 52.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | – |
エンジン | 空冷4サイクルOHV単気筒 |
総排気量 | 248cc |
最高出力 | 12.5ps/5400rpm |
最高トルク | 1.85kg-m/4000rpm |
変速機 | 4段変速 |
タイヤサイズ | 前3.00-18 後3.25-18 |
バッテリー | – |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
– |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
– |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | – ※スペックはジュニアS8 |
このsgtはメグロだけども、基本的によく見る形のsgはカワサキ250メグロsgというネーミングからわかりますが、カワサキのオートバイです。
重ねて書きます。
sgはカワサキの最初の250ccオートバイで、ジュニアS8がメグロからの最後の250ccのオートバイです。
メグロジュニアS8の全生産台数が知りたい S3はシリーズ最高の3万台と言う事は有名ですが S8を教えて下さい。