「カワサキのエストレヤが2013年で生産終了らしい」
そういう噂が広まり右往左往した人も多いのではないでしょうか。
蓋を開けてみたら生産終了なのは250TRでエストレヤはモデルチェンジというオチ。いやまあ250TRは残念ですが。
んで無事にFI化の流れを乗り切ったエストレヤが2014年モデルで何をしたかと言えばシート形状やマッピングの見直し、ヒートガードの装備、立体エンブレムなど・・・などっていうかこれくらい。
メインはモデルチェンジじゃなくてバリエーションの追加。エンジンガードやパニアケースなどオプションパーツが多数用意されるようになりました。
快適装備を全部載せた状態がコレ。
その名もエストレヤツーリングスタイル。うーん実にオッサン臭い(良い意味で)
しかしです。
これはこれで良いんですが、エストレヤというのは脚付きの良さから女性にも人気のある数少ないカワサキ車だったりするわけで、こんなオッサン臭い仕様がレディーにウケるわけないだろと思ってたらもう一つあるんですね。
エストレヤのカフェスタイルです。
おお、何か不二子チャンが乗ってそう。不二子ちゃんの愛車はソフティルですが。って何かWLAになってるし・・・どうなってるんだ。
話が反れました。
エストレヤの歴史を振り返ると2013年に20周年を迎えた非常にロングセラーなバイクなわけですが、人気があるバイクかと言われれば微妙なラインだったりします。
最初はエンジン新造までしたのにサッパリでした。
ゼファーで調子に乗ったカワサキがやらかしたとか言われる程。しかし数年でそのメグロジュニアを髣髴とさせるレトロなルックスや取り回しの良さから徐々に人気が出てきたわけで、販売台数は20年で5万台を超えています。
恐らくこの販売台数を聞いて驚かれている方が多いと思います。
何故かといえば(失礼ながら)エストレヤというバイクは20年以上売っていますけど影がちょっと薄いですもんね。販売台数で見てもそれが見て取れてて、爆発的に売れた年というのが無いんです。
ただチョコチョコ売れる。今でもコンスタントに毎月100台ちょっと売れてる。んで気付いたら20年越えてたって感じ。
チョコチョコとか軽い感じで言いましたが凄いことなんですよ。名車というのはそういう持続的な売れ方をするもので、そんな売れ方をしているバイクは全社入れても数えるほどしかありませんし、商業的に言っても新型で一発ドカンと売れるより大成功なわけです。
開発者の三宅さんも最初コケた時はどうしたものかと思ったそうですが、年月を重ねてもコンスタントに売れ続けるのを見てエストレヤは間違っていなかったと確信したそうです。
そんなエストレヤなんですが・・・実はバイク歴が浅い、若しくはバイクに乗ったこともない学生の声を多く取り入れて造られ、改良されてきた歴史があります。
つまり、よく若者が初バイクの選択肢として安いわけでもないエストレヤをチョイスするのにはこういうちゃんとした裏打ちがあるからなんですね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2075/755/1055mm |
シート高 | 735mm |
車軸距離 | 1400mm |
車体重量 | 146kg(乾) |
燃料消費率 | 31.5km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 13.0L |
エンジン | 空冷4サイクルSOHC単気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 18ps/7500rpm |
最高トルク | 2.0kg-m/6000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前90/90-18(51P) 後110/90-17(60P) |
バッテリー | YTX9-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DR8EA または X27ESR-U |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または SE~SG級SAE10W40 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量2.0L 交換時1.8L フィルター交換時2.0L |
スプロケ | 前15|後38 |
チェーン | サイズ520|リンク102 |
車体価格 | 518,700円(税別) |