VTRの系譜

VT250SPADA
(MC20)
-since 1988-

VT250スパーダ

「イタリアンVツインスポーツ」

出る時代を間違えてしまった可哀想なVTとして有名なVT250スパーダ。ちなみにSPADAはイタリア語で『剣』という意味。

VTZ250のエンジンをベースにインテーク/エキゾーストバルブの大径化とバルブタイミングを見直し、敢えて馬力を捨て(-3ps)中低速を強化。

そんなVT250SPADA最大の特徴が刻印までされているCASTECフレームです。

世界初となる一体成型アルミ鋳造フレーム。グラビティ鋳造と呼ばれるアルミホイールなどでよく使われる製法で、強度に優れるんだけど歩留まりが悪いっていう弱点がある。

そんな製法でメインフレームを造るなんて無謀とも言える話で、山中さんいわく量産の目処を立てるのが本当に大変だったそう。ただこの一体型キャステックフレームのおかげでスパーダは乾燥重量で140kgとかなり軽量。

spada

何故ここまで拘ったのかといえばスパーダのコンセプトが

「街乗りでも本当の意味での楽しめるバイクを作りたい」

というもので、そのためには軽さが何より大事だったから。

MC20

スーパースポーツを辞め、街中をVツインパルスを刻みつつキビキビ走って楽しめるロードスポーツに焦点を合わせたVツイン。

それがVT250SPADAというバイクでした・・・が、残念ながらそのコンセプトを理解してくれる人はあまり多くは居らず。。。

 

ちなみに宣伝に伝説のF1ドライバーであるアイルトン・セナを起用したのは有名ですが、実はこれには面白いエピソードがあります。

VT250SPADA

このSPADAをデザインされた小濱さんが、広報からSPADAをどう宣伝しようか尋ねられた際に

「イタリアン・カジュアルがテーマなんでセナがいいっすね!」

と冗談で言ったら広報が真に受けてしまい、しかも本当にその意見が通って急遽イタリアまでSPADAを抱えて飛ぶハメになったんだとか。

VT250SPADAカタログ写真

セナ起用に一番驚いたのは我々ではなくSPADAのデザイナーだったっていうオチ。

 

主要諸元

全長/幅/高 2010/715/1020mm
シート高 740mm
車軸距離 1380mm
車体重量 153kg(装)
燃料消費率 49.7km/L
※定地走行テスト値
燃料容量 11L
エンジン 水冷4サイクルDOHC2気筒
総排気量 249cc
最高出力 40ps/12000rpm
最高トルク 2.6kg-m/9000rpm
変速機 常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ 前100/80-17(52S)
後140/70-17(66S)
バッテリー FTX7L-BS
プラグ
※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価
CR8EH-9
推奨オイル ウルトラG1(10W-30)
オイル容量 全容量2.5L
交換時1.8L
フィルター交換時2.0L
スプロケ 前17|後54
チェーン サイズ428|リンク132
車体価格 498,000円(税別)

系譜図

VT250F 1982年
VT250F
(MC08前期)
MC08後期 1984年
VT250F/Z
(MC08後期)
MC15 1986年
VT250F/Z
(MC15)
MC20 1988年
VT250SPADA
(MC20)
MC25 1991年
XELVIS
(MC25)
BA-MC33前期 1997年
VTR
(BA-MC33前期)
BA-MC33後期 2002年
VTR
(BA-MC33後期)
JBK-MC33前期 2009年
VTR
(JBK-MC33前期)
JBK-MC33後期 2013年
VTR
(JBK-MC33後期)