「いま、GPレボリューション」
Z400FXによって切り開かれた四気筒400だったものの、需要の高まりからライバル車が続々と登場していた。
そんなライバル車に対抗すべく開発されたのがこのZ400GP。
サイドカバーを見てもらうと分かる通り
「GPzじゃないのか」
と思うかもしれませんが、GPzという名前が最初に付けられたのは翌年から。
このZ400GPというのはちょうどZがGPzに変わりかけている間のモデルというわけ。
肝心の中身の方はどうかというと、セパハン化にダブルディスク、カワサキの400では初となるユニトラックサス(モノサス)を採用。
そして何よりFXから-13kgという大幅なダイエットとなり、ブラックアウト化されたエンジンも48馬力と走行性能が大幅に向上した・・・んですが、実はこのZ400GPは僅か一年ほどしか発売されていません。
すぐに後継が出た事で、このZ400GPはお役御免となりました。
いま振り返ってみるとFXと後継の繋ぎだった少し可哀想なバイクですね。まあ、それだけ当時は競争が激化していたんです。
ましてこのカテゴリはカワサキが自らが切り開いた絶対死守カテゴリでもあったわけですから。
ただ申し分のない性能だったこともあり、このZ400GPは鈴鹿四耐で優勝をしたベースバイクでもあります。
ちなみにその優勝チームはカワサキ社員が自主的に集まって結成されたTEAM38という所。
のちにH2/H2Rを作ることになるチームです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2170/750/1095mm |
シート高 | 780mm |
車軸距離 | 1445mm |
車体重量 | 179kg(乾) |
燃料消費率 | 35.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 18.0L |
エンジン | 空冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 48ps/10500rpm |
最高トルク | 3.5kg-m/8500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前90/90-19(52H) 後110/90-18(61H) |
バッテリー | YB12A-AK |
プラグ | D8EA |
推奨オイル | カワサキ純正オイル または MA適合品SAE10W-40 |
オイル容量 | 全容量3.0L |
スプロケ | 前16|後40 |
チェーン | サイズ530|リンク104 |
車体価格 | 478,000円(税別) |