FJ1100で言った通り不遇な立場なFJですが、ヤマハも見捨てたわけでなく排気量を1188ccに上げて130馬力となりました。1188ccは当時の空冷エンジンとしては国内最大排気量です。
更にはビルドインウィンカーを始めとしたエアロフォルムを取り入れて空力性能も向上。
このFJ1200はFJとしては最後のモデルであり、FJRの礎となるモデルでもあります。
フルモデルチェンジしたFJ1200ですが空冷エンジンに大人しい見た目だった事もあり馬力を上げただけでは当然ながら人気は出ず。
そこでヤマハが取った行動はマイナーチェンジ毎にカウルを大型化するなどしてメガスポーツ路線からツアラー路線へジワジワと方向転換することでした。ちなみに国産車初のABS装着車でもあります。
この方向転換が功を奏し後にFJR1300となって花開くことになるわけです。まさかFJシリーズがツアラーの代名詞とまで呼ばれる様になると誰が想像できたでしょうか。
あとこのエンジンはXJRへと受け継がれる事になってます。
ただこれは日本での話で、欧州ではこの頃すでにツアラーとして非常に人気モデルでした。
主要諸元
全長/幅/高 | 2230/775/1200mm {2230/780/1240mm} |
シート高 | 780mm |
車軸距離 | 1490mm |
車体重量 | 258kg(装) {274kg(装) } |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 22.0L |
エンジン | 空冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 1188cc |
最高出力 | 130ps/9000rpm [90ps/9000rpm] ※[]内は国内仕様 |
最高トルク | 11.0kg-m/7500rpm [9.3kg-m/6000rpm] |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70-17 後150/80-16 |
バッテリー | YTX14-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DPR8EA-9 |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量3.2L 交換時3.0L フィルター交換時3.35L |
スプロケ | 前17|リア40 |
チェーン | サイズ530|リンク110 |
車体価格 | [890,000円(税別)] ※[]内は国内仕様 ※{}内はABS仕様 |