二代目FJRは2006年から。
このモデルチェンジでグレード分けがAとASに。この時から既にABSが標準化されました。
AはABSモデル、そしてAS(国によってはES)はABSに加えてYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)を搭載したモデル。
YCC-Sというのはまあ要するにクラッチを電子制御することでクラッチレスになってるセミMTの事。
ご覧のようにクラッチレバーがありません。代わりにパドルシフトが加わってます。このパドルシフトでギアを上げ下げ出来るわけですね。
もちろんシフトペダルもちゃんと付いてます。つまりハンドルでも足でもシフトチェンジが可能な。
面白いのはAS(クラッチレス)モデルはシフトチェンジが”1→N→2→3….”ではなくN→1→2→3…とボトムニュートラルになってること。これは長距離走行時の疲労を少しでも和らげるためなんだって。走行中に間違ってNに入れてしまわない様に停止時以外はNに入らないようになってます。
ところで何故ATではなくセミMTというのかというと、クラッチは無いけどシフトチェンジは自分でしないといけないから。
例えば三速で走ってて信号で止まったとしてもギアは三速のまま。発進する時は自分で一速に入れないといけないし、アクセルをどれだけ開けても勝手にシフトを上げたりしない。
ココらへんがホンダのDCTとの違いだね。ホンダのDCTは自動でシフトチェンジをするからアッチはAT。いやDCTなんだけど。
なんで自動でしないの?って話だけど、これには実にヤマハらしいというかFJRらしい理由がある
それはあくまでもFJRは”スポーツツアラー”であり”ツアラー”じゃないから。
クラッチだけでなくシフトチェンジまで自動でやってくれると疲労は減るんだけど、それではファンライディングが楽しめない。だからシフトチェンジというバイクを操る要素を残したんだって。
もちろんこのYCC-S以外にもリアフレーム、ラジエーターなどに変更が加わっています。
ちなみに2008年モデルからパニア別売り化で価格も下がっています。
主要諸元
全長/幅/高 | 2230/750/1450mm |
シート高 | 800~820mm |
車軸距離 | 1545mm |
車体重量 | 264kg(乾) [268kg(乾)] |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 25L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 1297cc |
最高出力 | 144ps/8000rpm |
最高トルク | 13.7kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58WW) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | GT14B-4 |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CR8E または U24ESR-N |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.9L 交換時3.8L フィルター交換時4.0L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 1,430,000円(税別) [1,670,000円(税別)] ※プレスト価格 ※[]内はFJR1300AS(2D2) |