「ダイナミックツーリング」
五代目にあたるFJR1300。ここまで来といて申し訳ないんだけどFJRは本当はもっと刻んでモデルチェンジ(というかマイナーチェンジ)しています。大体二年ごと。でもソコまで書く気力が無かったので大まかに世代ごとに分けて書いてますゴメンナサイ。
このモデル最大の特徴はなんといってもミッションが5速から6速になった事。これによってミッションガチャガチャと忙しなくシフトチェンジして走るスポーツ走行と回転数を抑えたジェントルな走りが可能になりました。
他にも最近のモデルチェンジの定番として定着しつつあるヘッドライトのLED化。
でもただのLEDヘッドライトではありません。ASモデルでは更にFRONT ADAPTIVE CORNERING LIGHTSという物が備わってます。
これはまあ要するにコーナーの先を照らしてくる補助ライトの事でヘッドライトの上に付いてます。
車では標準装備になりつつある装備ですが、バイクでもコレからは標準装備が増えていくんだろうか。これあったら便利ですよね。
二輪で最初にやったのはBMWのK1600だったかな。アッチはヘッドライトと鏡を傾ける事で実現してるみたい。まだコレっていう方法が確立されてないんでしょうね。バイクはスペースに限りがあるし。
テールもLED化されたんですが、ブレーキランプだけじゃなくてウィンカーまでLEDになってますね。昨今はLEDブレーキランプは珍しくないけどLEDウィンカーはまだまだ普及してないからドヤ顔出来ますね。
さてさて、FJR1300は欧州とは対照的に日本ではあまり売れてません。
「車格のツアラー日本向きじゃない」
って思ってる人が多いからだと思います。私自身そう思ってました・・・思ってましたというのはある意見を聞いて考えが少し変わったからです。
実はこのFJR1300に惚れ込んで日常の足としても使ってるバイクジャーナリストの方が居ます。
それは丸山浩さん。バイク雑誌を読んだことがある方なら一度は目にしたことがあると思うので説明不要な気もしますが、モータージャーナリスト&WITH ME代表&プロライダーの方です。
しかもただ持ってるわけじゃありません。初代乗ってて二代目に乗り換えるほどのFJRに惚れ込んでる。
そんな丸山さんがFJRに乗る理由として明らかに新型バイクのインプレを語る時よりウキウキと饒舌に
「大きいミラーに加えて大容量パニアケースで仕事道具全部詰めて出張るのにピッタリ」
と語ってたんです。
スポーツツアラーと聞くと、週末に凄く遠くに旅に出るためのバイクという固着観念を持っていた身としては青天の霹靂といいますか寝耳に水といいますか、とにかく衝撃でした。
今さらFJRのツーリング性能をとやかくいう必要は無いと思いますし、こういうことを言うと本末転倒と突っ込まれそうですが、別にツアラーだからって遠くに行かなくてもいいし、旅をしなきゃいけないわけじゃない。なにも自ら用途を絞る必要はないわけで。
普段なら車で行くような遠出とまでは行かないショッピングや散策に使ったっていいわけですよ。パニアケースがあれば荷物乗るし、連れが居たってこのシートを嫌う人は居ないでしょう。
週末のホームセンター巡りをFJRでしてもいいじゃない。FJRは街乗りしかしない白バイに世界中で採用されるほど懐が広いんだから。
お高いバイクだからってお高く止まる必要はない。
主要諸元
全長/幅/高 | 2230/750/1325~1455mm |
シート高 | 805~825mm |
車軸距離 | 1545mm |
車体重量 | 289kg(装) [296kg(装)] |
燃料消費率 | 16.6km/L ※WMTCモード値 |
燃料容量 | 25L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 1297cc |
最高出力 | 147ps/8000rpm |
最高トルク | 14.1kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58WW) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | GT14B-4 |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
CPR8EA-9 |
推奨オイル | ヤマルーブ プレミアム/スポーツ/スタンダードプラス |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.9L 交換時3.8L フィルター交換時4.0L |
スプロケ | – |
チェーン | – |
車体価格 | 1,400,000円(税別) [1,700,000円(税別)] ※[]内はFJR1300AS(B95) |