開発コンセプト「世界最速のツアラー」
最高速競争が始まりだした頃に出たヤマハのスポーツツアラーがFJ1100。
ヤマハはホンダやカワサキに対し四気筒のフラッグシップモデルで少し遅れを取っていた。それを挽回するために作られたヤマハの今でいうメガスポーツ車。
FJ1100の凄い所は空冷で125馬力もある事。
当時の空冷DOHCでは最高馬力。当然ながら最高速度も最高速は235km/hに達し、CB1100・1100S KATANA・GPz1100といったライバルである空冷イレブン達を抑え見事に最速に輝いた。
ただ知名度の無さから分かるように残念ながら売れませんでした。それはカタナや後に出るGPZ900Rといった性能だけでなく唯一無二なデザインまで与えられた歴史的な名車の存在があったから。
それに対し比較的オーソドックスな外見だったのに加え、水冷化の波に取り残されてしまったFJ1100は見向きもされなかった。
そしてトドメは翌年に同じヤマハから発売された145馬力V4エンジンのアルティメットマッスルVmax・・・性能だけでなくカタナやGPZに勝るとも劣らないデザインも完備。
そんなだったのでFJ1100は不運というか時代に恵まれなかった可哀想なバイクなわけです。ナナハン規制で逆輸入車もまだ珍しい時代なのもありましたしね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2175/730/1230mm |
シート高 | 780mm |
車軸距離 | 1490mm |
車体重量 | 252kg(装) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 24.5L |
エンジン | 空冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 1097cc |
最高出力 | 125ps/9000rpm |
最高トルク | 9.8kg-m/8000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前120/80-V16 後150/80-V16 |
バッテリー | YB14L |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DP8EA-9/DPR8EA-9 または X24EP-U9/X24EPR-U9 |
推奨オイル | 20W-40 |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量4.2L 交換時3.0L フィルター交換時3.35L |
スプロケ | 前17|リア41 |
チェーン | サイズ530|リンク110 |
車体価格 | – ※国内正規販売なしのため |