初代FZR250の2KR。
言ってしまえばPHAZERベースのレーサーレプリカ。
先代にあたるPHAZERはどちらかというとアンチレーサーレプリカなバイクだったんだけど僅か2年も経たない内にレーサーレプリカへフルモデルチェンジする事になりました。
これが何でかって言うと単純にレーサーレプリカブームを狙っての事で4st250レーサーレプリカでは一番早く出たモデルでもあります。
PHAZERベースとはいえ色んな部分が改良されています。
点火システムをデジタル式フルトランジスタ化、新鮮な風をキャブへ送るF.A.I(フレッシュエアインテーク)、フロントブレーキはクラス最大となる320mmローターに対向4POTキャリパー、他にも見て分かるようにセパハン化やフレーム見直し、サス再設計などなど。
初の4st250レーサーレプリカという事からも爆発的な人気を誇り、2年で3万台以上のセールスを達成。
2stのTZR250、4stのFZR250という80年代ヤマハの250レーサーレプリカを代表する二大看板が出来上がったわけです。
FZR250は人気が出たのはライバル不在だったこともが大きいですがそれだけでなく足付きの良さから女性層も大きく取り込めた事もあります。45ps/14500rpmが女性に人気ってのも変な話ですが・・・まあそういう時代だったんです。
1987年にはフロントフォークの調節機能が付いた限定モデル(2RG)も登場しました。
そして忘れちゃいけないのがTECH-21カラー。
※写真はレーサーFZR750:OW74(FZR250R TECH21の写真は用意できませんでしたスイマセン)
当時を知る人には説明不要だと思いますが、これはスポンサーといえばタバコメーカーが当たり前だった時代にSHISEIDOというまさかの化粧品メーカーがスポンサーとなり、しかも全身淡いバイオレット。異質ながらも当時のヤマハ8耐を象徴するカラーでした。
更に当時バイク界のプリンスと言われていたYZF750ライダーの平忠彦さんを男性向け化粧品として売り出したそのTECH21のCMに起用。
バイク乗りならTECH21のムースでリーゼント決めるのが当たり前みたいな状況でした。TECH-21関係の懸賞とかもあったしね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2010/680/1120mm |
シート高 | 750mm |
車軸距離 | 1375mm |
車体重量 | 140kg(乾) |
燃料消費率 | 51.0km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 12.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC四気筒 |
総排気量 | 249cc |
最高出力 | 45ps/14500rpm |
最高トルク | 2.5kg-m/11500rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前100/80-17(52H) 後120/80-17(61H) |
バッテリー | YB10L-A |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
C8E/C9E または U24ES-N/U27ES-N |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量2.7L 交換時2.0L フィルター交換時2.2L |
スプロケ | 前17|リア52 |
チェーン | サイズ428|リンク130 |
車体価格 | 539,000円(税別) |