もともとZ750そしてZ750Rの欧州での人気は決して悪くなかった。
それなのに何でわざわざ一新してZ800を出したのかというと・・・FZ8に対抗するため(UK Wikipedia参照)。
って書いてあるけどFZ8に限らず過熱化で次々と登場するライバル車に対抗するためでしょうね。
何度も言ってますがこの600~800ccというミドルクラスが欧州でコストパフォーマンスの面から爆発的な人気を呼んでいます。
ただ一言でミドルクラスと言ってもその中でも住み分けがされてる。
600ccはどちらかと言うとコストパフォーマンスでもコストに重きを置いたモデルがメイン。カワサキならER-6ですね。アレも欧州で凄い人気です。
逆にアッパーである800cc近辺のクラスはというと逆にコストパフォーマンスのパフォーマンスに重きを置いたモデルがメイン。このZ750/Z800がそう。
ちなみにFZやGSR等と同じようにZ800も仕様地によってA2免許でも乗れる35kW(47馬力)モデルなどがあります。
もちろん日本に正規で入ってきてる物はフルパワーなのでご安心を。
エンジンが748ccから806ccになったのはボアを広げショートストローク化した為。ついでにサラッと言うとアルミダイキャスト製のメッキシリンダーになってる。
こう聞くと、それまでの扱いやすいZ750よりアグレッシブになってそれまでのチョウドイイZ750から尖ったZ1000寄りになったのかと思うけど、そうではなく従来通りZ750寄りのパワフルかつ扱いやすい性格になっている。
それに加えサスペンションもマウントから見直しが入り靭やかさが増した事で、より街中でも軽快に走れるようになったとのこと。
でも個人的に一番はやっぱり文字通りアグレッシブな見た目かな?
Z750と言われるとどうしても”Z1000の弟分”というイメージを持たれる事が多い。
性格は正反対だし中身も結構違ってるからよく知ると単純な兄弟関係ではないというのが分かるんだけど、見た目がZ1000と似ている事からどうしても差別が難しかった。
でも今回このZ800でそれは完全に無くなったと言ってもいいんじゃないかな。
Z1000はZ1000で斜め上の方に猪突猛進して、Z800はベストミドルの道を突き進む。
カワサキの人も言ってたけどもはやZ1000の弟と言うよりZブランドのセンターミドルと言ったほうが正しいですね。
主要諸元
全長/幅/高 | 2100/800/1050mm |
シート高 | 834mm |
車軸距離 | 1445mm |
車体重量 | 229kg(装) |
燃料消費率 | – |
燃料容量 | 17.0L |
エンジン | 水冷4サイクルDOHC4気筒 |
総排気量 | 806cc |
最高出力 | 113ps/10200rpm |
最高トルク | 8.5kg-m/8000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前120/70ZR17(58W) 後180/55ZR17(73W) |
バッテリー | YTX9-BS |
プラグ | CR9EK または U27ETR |
推奨オイル | カワサキ純正オイルR4/S4/T4 または MA適合品10W-40 |
オイル容量 | 全容量3.8L 交換時3.1L フィルター交換時3.4L |
スプロケ | 前15|後45 |
チェーン | サイズ520|リンク114 |
車体価格 | 880,000円(税込) |