750S3をベースに開発された小さなビキニカウルが特徴的な850ルマンシリーズ。
名前の由来は読んで字のごとくルマンから。
これは当時ボルドール耐久で使っていたTelaio Rosso 850をベースにした公道モデルというわけです。
ベースが耐久レースモデルなだけあってV7スポルトを大きく上回る72馬力を発揮する844ccのエンジン。今でいうレーサーレプリカみたいなものですね。
これがV7に勝るとも劣らない人気を呼び1978年にはマーク2にモデルチェンジ。
耐久レース譲りのツーリング性能が高評価を受けました。そして勢いそのままに1981年には更にツアラーへと振ったマーク3へ。
ルマンシリーズでも屈指の人気モデル。
更に更に1984年にはフロント16インチ化&1000cc化でツアラーから再びレーサーに近くなったマーク4。
そして最後は16インチ化が不評で18インチに戻された1988年マーク5。
と、かなりの紆余曲折なモデルチェンジがありながらも長いこと愛され人気をよんだモデルで、後にバリエーションの一つして復活したりもしています。