V7クラシック/V7-2/V9シリーズ -since 2008-

V7クラシック

2007年のモーターショーで発表され大きく話題となったV7クラシック。

名前、そして見た目からも分かる通りリバイバルプロジェクトとしてVシリーズの始まりであり名車として今も語り継がれるV7を40年ぶり復活させたわけです・・・っていうと多分コアなグッツィスタの人からツッコミが入りそうなので説明しておきます。

モトグッツィは大きく分けて二種類の系譜があります。少し掘り下げてお話しましょう。

一つはこのMOTO GUZZIの系譜で紹介して来たV7やルマンなどモトグッツィの栄光時代を作っていたバイクたち。これらのバイクはビッグブロックツインの系譜。

ビッグブロックエンジン

その名の通りデカいエンジンが特徴的で発端となった軍や警察に採用されたエンジンが源流です。

そしてもう一つはスモールブロックツインの系譜。これは1977年に出たV35/V50が原点。

V50

大排気量車に対してイタリアが増税を決めたことや、アメリカが高い関税を敷いたことが発端。

V35/50に始まり数々のモデルチェンジを繰り返し、2003年にはブレヴァプロジェクトとして大きく進化した最初からオートバイ専用エンジンとして作られている優秀なエンジンです。

ブレヴァ750

そしてツッコまれると言ったのはこのV7クラシックやV7-2、更には2015年に発売されたV9に積まれているエンジンはビッグブロックだった初代V7シリーズとは違い、ブレヴァプロジェクトによって作られたスモールブロックの方を積んでいるから。

つまり現存するV7はV7というよりはV70とか言ったほうが正しいし、遡らないといけないんだけど、ソッチの系譜まで書く体力ありませんでしたスイマセン。

でも(言い訳をするワケじゃないけど)見た目も味もちゃんとV7らしく仕上げてきたから市場では非常に好評だった。

V7C

2010年頃から欧州でオールドネイキッド(カスタム)ブームが起こっているけど、その火付け役となったのは紛れも無くV7クラシックによるもの。そしてその人気に後押しされるかのように出たのが2011年のV7-2、そしてイケイケな状態から出てきたのが2015年のV9というわけです。ちなみにV7-2は2013年には改良が入っています。

もう一つ断っておかないといけない事があった。それはモトグッツィのクルーザーモデルであるカリフォルニアというバイク。

2016カリフォルニア1400

冒頭でサラッと紹介したっきりで終わってたんだけど、実はVシリーズ以上に会社を助けてきたロングセラー車なんです。この系譜では時代と共に変化していくVシリーズを書きましたが、モトグッツィと言えばカリフォルニアだと考えてる人は珍しくありません。

1972年からずーっと売ってますからね。わざわざ日本でも買える様に向こうから引っ張ってるのには理由があるんです。

もしかしたらモトグッツィといえばV7やV9、California1400しかないと思ってるかもしれないけど本国ではもっと色んなバイクが売ってます。

ラインナップ

・・・なんか自分でも驚くほどモデル紹介になってないですね。グダグダになってしまって申し訳ないです。モデル毎の詳細は自分で調べてください(放棄)

最後にモトグッツィのまとめ

恐らく多くの人がモトグッツィのバイクを見たら

「V2エンジンが縦に積まれてる変なバイク」

という認識でしょう。

試しに雑誌なんかではどう書いているのか見てみたら

「トラクションからエンジンバルブまで全てが感じ取れるバイク」

とか書かれていました・・・そんなこと言われて分かる人なんて居ない。

V9ガレージ

だからといって

「左右に働くトルクリアクションの無い自然なハンドリング」

とか言っても一体それの何が魅力なのかと思うし伝わらないでしょう。

モトグッツィの魅力を一言で言い表すなら・・・そうですね。

V7-2_V9

・・・V2エンジンが縦に積まれてる特異なバイク。。。

系譜図
モトグッチ

1921年
MOTO GUZZIというメーカーについて

初代V7

1966年~
V7 series

ル・マン

1976年~
Le Mans series

デイトナ1000

1992年~
DAYTONA1000

V11

2001年~
V11 series

V7レーサー

2015年~
V7-2/V9 series

「V7クラシック/V7-2/V9シリーズ -since 2008-」への3件のフィードバック

  1. オイ!諦めんな!(笑)

    まあ興味はあるけども、実際に買うかっていうとぶっちゃけちょっと躊躇するよね。
    レッドバロンでも扱っているし、興味もあって乗ってみたいんだよ。ホントだよ。

    1. そいつはもったいない。
      現代的な「良いバイク」なんて何時の時代にも存在して何時でも買えるんだ。
      どこの会社もアジアに綺麗な工場を建ててバイクを組み立ててる中
      モトグッチはイタリアの人口1万人の田舎町の本社工場で
      伝統を貫く味わい深い設計のバイクが適当に組み立てられている。
      エンジン掛けたらバイクごとユラユラ震えてるような振動の多さと
      国産だったらクレーム入りそうなメカノイズ。
      発進1200回転でブルブルっと一気に前に出るような低速トルクなのに
      高回転まで気持ちよく回って、振動が消えてしまう謎テクノロジー。
      狙って作ってるのかたまたまできたのかわからないが、
      とにかくエンジンは絶品だから体験してほしい。

      買った直後に見えてる範囲(とカバーに隠れてるセルモーター)のボルトやネジを締めなおして
      スイッチ類は接点復活剤を吹くだけでいい。

  2. バイク17台目にして、先日初めて、モトグッチを買いました。素晴らしいです。何でもっと早く乗らなかったか後悔しています。エンジンが回転する向きが違うと、こんなに違うとは。。。確かに車の場合も、駆動輪の差はあれど、横置き、縦置きで性格が変わります。アウディとかは4駆ですが、縦置き、横置きどちらの車種もあり、乗り比べると全然違います。縦置きの方がレイアウトとして、運動におけるネガが少ない気がします。縦置きモトグッチですが、他の横置きバイクと比べて、圧倒的に直進性がいいです。また、コーナーの寝かし込みも、自然で楽です。私のグッチはフロント19インチのローマーという車種で、アメリカンですが、下りのタイトコーナーでも、ぐいぐい曲がります。全てジャイロ効果なのでしょうが、素晴らしいです。縦置きV4のレーサーとか作ったら、めちゃくちゃ速い気がする。。。縦置きのパニガーレとか乗ってみたい!ブロック、クランクケースがかさむから、重たくなるだろうけど。
    とにかく、縦置きバイクは、各社もっと研究、生産した方が、絶対にいいと思います!

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