2007年のモーターショーで発表され大きく話題となったV7クラシック。
名前、そして見た目からも分かる通りリバイバルプロジェクトとしてVシリーズの始まりであり名車として今も語り継がれるV7を40年ぶり復活させたわけです・・・っていうと多分コアなグッツィスタの人からツッコミが入りそうなので説明しておきます。
モトグッツィは大きく分けて二種類の系譜があります。少し掘り下げてお話しましょう。
一つはこのMOTO GUZZIの系譜で紹介して来たV7やルマンなどモトグッツィの栄光時代を作っていたバイクたち。これらのバイクはビッグブロックツインの系譜。
その名の通りデカいエンジンが特徴的で発端となった軍や警察に採用されたエンジンが源流です。
そしてもう一つはスモールブロックツインの系譜。これは1977年に出たV35/V50が原点。
大排気量車に対してイタリアが増税を決めたことや、アメリカが高い関税を敷いたことが発端。
V35/50に始まり数々のモデルチェンジを繰り返し、2003年にはブレヴァプロジェクトとして大きく進化した最初からオートバイ専用エンジンとして作られている優秀なエンジンです。
そしてツッコまれると言ったのはこのV7クラシックやV7-2、更には2015年に発売されたV9に積まれているエンジンはビッグブロックだった初代V7シリーズとは違い、ブレヴァプロジェクトによって作られたスモールブロックの方を積んでいるから。
つまり現存するV7はV7というよりはV70とか言ったほうが正しいし、遡らないといけないんだけど、ソッチの系譜まで書く体力ありませんでしたスイマセン。
でも(言い訳をするワケじゃないけど)見た目も味もちゃんとV7らしく仕上げてきたから市場では非常に好評だった。
2010年頃から欧州でオールドネイキッド(カスタム)ブームが起こっているけど、その火付け役となったのは紛れも無くV7クラシックによるもの。そしてその人気に後押しされるかのように出たのが2011年のV7-2、そしてイケイケな状態から出てきたのが2015年のV9というわけです。ちなみにV7-2は2013年には改良が入っています。
もう一つ断っておかないといけない事があった。それはモトグッツィのクルーザーモデルであるカリフォルニアというバイク。
冒頭でサラッと紹介したっきりで終わってたんだけど、実はVシリーズ以上に会社を助けてきたロングセラー車なんです。この系譜では時代と共に変化していくVシリーズを書きましたが、モトグッツィと言えばカリフォルニアだと考えてる人は珍しくありません。
1972年からずーっと売ってますからね。わざわざ日本でも買える様に向こうから引っ張ってるのには理由があるんです。
もしかしたらモトグッツィといえばV7やV9、California1400しかないと思ってるかもしれないけど本国ではもっと色んなバイクが売ってます。
・・・なんか自分でも驚くほどモデル紹介になってないですね。グダグダになってしまって申し訳ないです。モデル毎の詳細は自分で調べてください(放棄)
最後にモトグッツィのまとめ
恐らく多くの人がモトグッツィのバイクを見たら
「V2エンジンが縦に積まれてる変なバイク」
という認識でしょう。
試しに雑誌なんかではどう書いているのか見てみたら
「トラクションからエンジンバルブまで全てが感じ取れるバイク」
とか書かれていました・・・そんなこと言われて分かる人なんて居ない。
だからといって
「左右に働くトルクリアクションの無い自然なハンドリング」
とか言っても一体それの何が魅力なのかと思うし伝わらないでしょう。
モトグッツィの魅力を一言で言い表すなら・・・そうですね。
・・・V2エンジンが縦に積まれてる特異なバイク。。。