「ON THE TRAIL OF HEROS.」
先に紹介した通りホンダはNXR750の公道モデルとしてトランザルプを出しました。
しかし
「もっとNXR750なバイク」
という声が多かった。
要するにもっとラリーレイド感溢れるNXR750レプリカって事ですね。
その期待に応える様にホンダが出したのだラリーレイド感が溢れ出ているアフリカツイン。
名前の由来はもちろんパリダカ。広大なアフリカの大地を連想させるという理由から命名されました。
24Lと大きめカウルマウントタンクに大きな丸目二眼がNXR750を彷彿させますね。
日本では馴染みがありませんが、海外ではXRVという車名でした。
アフリカツインは簡単に説明するとトランザルプを更にオフロード寄りにした形。
こう言うとトランザルプと同じ様に見た目だけと思いがちですが、アフリカツインの場合は違います。
専用のサスペンションとフレームで潤沢なホイールトラベル、大径ホイール&ディスクローター&フェンダー兼カバー。
キャブやら何やら(以下省略)でちゃんと煮詰められたオフロード寄りのデュアルパーパス。
その証拠に実はアフリカツインもパリダカに出場してるんです。
参戦したのはプロダクションクラス(無改造)というクラスで・・・しかも見事に優勝。それも一回ではなく1989-1990と二連覇。
これだけでアフリカツインが見掛け倒しのラリーレプリカじゃない事が分かるかと思います。
「本当にパリダカを走れるマシンが買える」
としてトランザルプ同様に世界中で人気となり、限定ながらモデルチェンジを繰り返す事になりました。
Africa Twin
(RD04)
-since 1990-
二代目のRD04型。
・キャブの大径化及び742cc化で57馬力
・ホイールベースを10mm延長
・ヘッドライトの光量アップ
・ダブルディスクブレーキ化
・バッテリー容量アップ
・ハイスクリーン化
・多機能デジタルメーター(92年モデル)
Africa Twin
(RD07)
-since 1993-
三代目となるRD07型。
・フレーム新設計で
・シート見直し
・キャブ変更
・ホイールベース10mm短縮
・リアをラジアルタイヤ化
・EGマッピング&カウル&スクリーン見直し(95年モデル)
そして2000年(一部の国では2003年)に生産終了となりました。
言うまでもありませんが、約10年という息の長さがあったのはNXR750レプリカという要素を除いてみてもよく出来ていたから。
山道も林道も高速道も全てを何不自由なく熟せるスーパーアドベンチャーでした。
主要諸元
全長/幅/高 | 2310/900/1320mm [2330/895/1420mm] {2320/905/1430mm} |
シート高 | 880mm {865mm} |
車軸距離 | 1550mm [1560mm] {1550mm} |
車体重量 | 221kg(装) [236kg(装)] {234kg(装)} |
燃料消費率 | 32.0km/L [30.0km/L] {24.1km/L} ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 24L {23L} |
エンジン | 水冷4サイクルV型OHC二気筒 |
総排気量 | 647cc [{742cc}] |
最高出力 | 52ps/7500rpm [{57ps/7500rpm}] |
最高トルク | 5.7kg-m/6000rpm [{6.1kg-m/5500rpm}] |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前90/90-21(54S) 後130/90-17(68S) {前90/90-21(54H) 後140/80-17(69H)} |
バッテリー | YB12A-B [YB14-B2] {FTX14-BS} |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DPR8EA-9 または X24EPR-U9 |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
交換時2.2L フィルター交換時2.6L [{全容量3.2L 交換時2.4L フィルター交換時2.6L}] |
スプロケ | 前16|後48 [{前16|後43}] |
チェーン | サイズ525|リンク124 {サイズ525|リンク122} |
車体価格 | 749,000円(税別) [789,000円(税別)] {890,000円(税別)} ※[]内はRD04 ※{}内はRD07 |