「大自然を旅するものへ」
二代目となる3RW型。
・バッテリー容量を倍の6Ahに
・タンク容量を7.6Lから8.8Lに
・サスペンションを見直し
・シート厚もアップ
・ハンドル幅を20mmショート化
他にもリアフートレストフレーム懸架や、エンジンのシルバー塗装やステンレス製エキパイなどなどの変更が加わっているんですが・・・二代目の一番大きな変更点はなんと言っても
「セルスターターが付いたこと」
です。
セローが独自の立ち位置を持てたのはこの変更があったからと言っても過言ではないです。
今でこそオフモデルもセル付きが珍しくないんですが、最初に言ったように当時はオフもカリカリが主流だった。
だからセルスタートなんて除外要素以前にまず有り得ない装備。
何故ならセルスターターを付けるということはセルモーターに加えジェネレーターも大きくしないといけない。つまり重くなってしまうから。
ちなみにこのセル案は初期型の時点からあったんですが初代では見送られていました。
二代目になって付けることになったのはセローの企画を了承してくれた重役の人が
「このままでもシングルヒットだけどセルを付けたら三塁打になる」
と言ったから。
その狙いは見事に的中し、3RW型は三塁打どころかホームランと言えるほどのヒットを飛ばす事に。
どうしてこれがウケたのかと言えば安心してエンストできるから。
キックがし難い足場の悪い道でのエンストでもセルスターターがあれば安心して再始動する事ができる。
このセルスターター装備によるヒットというのは
「どんな道も安心して進める二輪二足」
というセローのコンセプトを分かりやすく表す装備であり、コンセプトが間違いではなかった事を示す結果となったわけですね。
※1991年
昼間自動点灯、バッテリー点灯方式、3相ACM、トランジスタ式フラッシャーリレー
※1992年
ハンドルスイッチ変更、グリップ材変更
全長/幅/高 | 2070/800/1160mm |
シート高 | 810mm |
車軸距離 | 1350mm |
車体重量 | 106kg(乾) |
燃料消費率 | 60km/L ※定地走行テスト値 |
燃料容量 | 8.8L |
エンジン | 空冷4サイクルSOHC単気筒 |
総排気量 | 223cc |
最高出力 | 20ps/8000rpm |
最高トルク | 1.9kg-m/7000rpm |
変速機 | 常時噛合式6速リターン |
タイヤサイズ | 前2.75-21-4PR 後120/80-18(62P) |
バッテリー | GTX7L-BS |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DR8EA |
推奨オイル | ヤマハ純正エフェロ SJ/SG/SF (10W-30から10W-40) |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
全容量1.3L 交換時1.0L フィルター交換時1.1L |
スプロケ | 前15|リア45 |
チェーン | サイズ428|リンク120 |
車体価格 | 339,000円(税別) |
![]() |
1982年 XT200 (23J/47J) |
![]() |
1985年 XT225 SEROW (1KH/1RF/2LN) |
![]() |
1989年 XT225 SEROW (3RW) |
![]() |
1993年 SEROW225W (4JG) |
![]() |
2000年 SEROW225WE (5MP) |
![]() |
2005年 SEROW250 (DG11J) |
![]() |
2008年 SEROW250 (DG17J) |
![]() |
2018年 SEROW250 (DG31J) |