「アドベンチャー・ロマン」
XL500の後継となるXL600R PHARAOH。
大きな変更点は真っ赤に塗られたRFVCエンジン。RFVCエンジンについてはCRF250の方で紹介したと思うので割愛させてもらいます。
「なんでファラオ」
というとファラオラリーに参戦した事と、そのイメージから取っています。
ただ先代同様に日本ではこの重武装したPHARAOHだけでしたが、海外ではノーマルにあたるXL600R/XR600Rも販売されていました。
これがそのXR600Rです。
そしてこっちが公道モデルのXL600R。
パッと見は一緒に見えるんですが、公道向けと否公道向けなので中身(特に足回り)が違います。
初パリダカだったXLの後継なので当然ながら同じ様に挑んでいます。
これがXR600RベースのパリダカマシンXL600L。
XRなのにXLなのはセールスのため・・・だったんですが、時代は単気筒でなく二気筒が圧倒的に優位だった。
だからこのXL600Lでは結果は残せず。
パリダカに社運をかけていたと言ってもいいフランスホンダから
「もっとラリー向けのバイクを作ってくれ、これじゃ勝てない」
とケツを叩かれる事になるわけです。
というのも当時パリダカ発祥の地であるフランスを筆頭に欧州ではパリダカ熱が凄まじく、パリダカの成績がセールスに直結してたから。
そのためダカールラリーの成績と連動するようにXLの売上が落ちていたんです。
主要諸元
全長/幅/高 | 2205/865/1195mm |
シート高 | 880mm |
車軸距離 | 1445mm |
車体重量 | 182kg(装) |
燃料消費率 | 35.0km/L ※定地走行燃費 |
燃料容量 | 28L |
エンジン | 空冷4サイクルOHC単気筒 |
総排気量 | 591cc |
最高出力 | 42ps/6500rpm |
最高トルク | 4.8kg-m/6000rpm |
変速機 | 常時噛合式5速リターン |
タイヤサイズ | 前3.00-21-4PR 後5.10-17-4PR |
バッテリー | YB14-A2(セル) YB3L-A(キック) |
プラグ ※2つの場合は手前が、3つの場合は中央が標準熱価 |
DP8EA9 |
推奨オイル | – |
オイル容量 ※ゲージ確認を忘れずに |
交換時1.9L |
スプロケ | 前15|後40 |
チェーン | サイズ520|リンク106 |
車体価格 | 548,000円(税別) |